【漫画】手を前に揃えていたら「バカにしてるだろ！」 謎のクレームに「どうしろと」【作者インタビュー】

■何が気に入らないと…？

　接客業での理不尽なクレームについて描いたマンガ「本当にあったバイトのクレーム～手の添え方～」が、Instagramで300以上のいいねを集めて話題となっています。

　アルバイトをしている飲食店で、お客さんから理不尽なクレームを受けた作者。立っているときの手の位置が、お客さんは気に入らなかったようです。マネージャーを呼んで、お店の基本マナーであることを説明するのですが……。読者からは、「どうすれば良かったんでしょうね」「理不尽なお客さん、結構いますよね」「私も理不尽なクレームを受けたことがあります」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、イラストレーターのもちだきなこさんです。もちだきなこさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー理不尽なクレームを付けてきた人は、何歳ぐらいの方でしたか？

　60歳くらいの男性でした。ただ、まじまじと顔を見たら怒られると思い、ぱっとしか見ていないので定かではありません。

ーークレームを受けたとき、もちだきなこさんはどのような反応をしたのでしょうか？

「え……？」と絶句しました。最初、何をいわれているのかすぐには理解できませんでした。

ーーもちだきなこさんは、「よくクレームを受ける」と作品に描かれていましたね。例えば、ほかにはどのようなクレームを受けたことがありますか？

　飲食店で、お客様から「本を読んでいる人がいる。いつからここは図書館になったんだ？」といわれたことがあります。個人的には、「空いている時間であれば、勉強や読書も全然かまわないのに……」と思いながら、聞いていました。

ーークレームを受けたあと、気持ちが沈んでしまうことはありますか？

　忙しいお店だったこともあり、いちいち落ち込んでもいられなかったので、あまり気持ちが沈むことはありませんでした。あとは、上司や先輩などのフォローが大きかったですね。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「接客業って大変だよね」という声が多かったです。また、「みんな一度は接客業を体験すべき」という意見も多く、私も「たしかに！」と思いました。経験しないと分からないこと、経験したからこそ分かること、たくさんありますよね。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　2022年からです。Instagramにマンガを投稿し始めました。主な内容は、顎変形症という病気についてや、私が患う難病について、夫婦の日常についてなどです。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

「そういえば、昔こんなこと、あったよな～」とふと思い出したので、今回描いてみました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　デザインを勉強したいと思っています。また、飾らずに、私にしか描けない、ありのままを描いたエッセイを今後とも読者の皆さんに届けていきたいです。

（マグミクス編集部）