続編まで追いつく気力ない←今期から観て！ 途中からでも面白い24秋アニメ

■内容知らなくても問題なし！

　2024年秋アニメは全部で80本ほど放送されるなか、30本以上が続編ものです。前作を見ていたファンにとっては待望ですが、今期から観始めようとすると、なかなか話について行けません。だからといって最初から追いつこうにも億劫に感じてしまう人もいるでしょう。

　しかし、2024年秋に放送される続編アニメのなかには今季から観始めても十分楽しめる作品がありました。

●『ドラゴンボールDAIMA』

　まずは『ドラゴンボール』（原作：鳥山明）の世界観を持ちつつ、新エピソードが描かれる『ドラゴンボールDAIMA』です。

「ドラゴンボール」では、『ドラゴンボール超』や『ドラゴンボールGT』など、さまざまなエピソードが展開されています。上記のエピソードは原作を知っていたり、最初から観始めないとキャラの関係値が理解できなかったりと、なかなか大変です。

　ところが『ドラゴンボールDAIMA』は違い、原作でも人気の高い「魔人ブウ編」の直後から物語が始まります。

「魔人ブウ編」すら内容を知らない、また内容がおぼろげな人でも問題ありません。第1話では「大魔界」と呼ばれる異世界で、新キャラクターの「ゴマー（CV：森久保祥太郎）」と「デゲス（CV：榎木淳弥）」がモニターのようなものを使い、地球でブウと戦っている様子をのぞき見て、過去の名場面を振り返ります。

　おおまかな設定は振り返りで語られるため、初めて見る視聴者でも悟空たちの活躍を楽しめるはずです。また、トランクスの年齢などから時系列は『超』よりも前にあたるので、『Z』の視聴で止まっているファンでも見やすい展開になるでしょう。

『ドラゴンボールDAIMA』は毎週金曜日23時40分から、フジテレビ系全国ネットで放送中です。また「Amazon Prime Video」「dアニメストア」「U-NEXT」など各種動画配信サービスでも順次配信されています。

●『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』

　続いて、2018年放送の前作から6年ぶりに描かれる「ソードアート・オンライン」シリーズのスピンオフ作品『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』です。

　同作では、主人公の「小比類巻香蓮（こひるいまき　かれん）」が、銃火器をメインにしたゲーム「ガンゲイル・オンライン」を舞台に、プレイヤー「レン（CV：楠木ともり）」として活躍します。前作では賞金を懸けたサバイバルゲームの第1回大会と第2回大会の戦いが描かれました。

　第1話では前作で強敵だった「ピトフーイ（CV：日笠陽子）」から第3回大会への参加を持ちかけられ、手を組むところから始まります。話のなかで過去の振り返りや登場人物の紹介をしていくため、初見だったとしてもストーリーについていけるでしょう。

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』は毎週金曜日24時から放送中です。また「ABEMA TV」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」など各種動画サイトでも順次配信されています。

■前作を知っていると逆に違和感を感じる作品も？

TVアニメ『魔王様、リトライ！R』キービジュアル第2弾　(C)神埼黒音・身ノ丈あまる／双葉社・「魔王様、リトライ！R」製作委員会

●『魔王様リトライ！R』

　やや異例なところで『魔王様リトライ！R』は、2019年に放送された前作を知らないほうが楽しめるかもしれません。

　主人公「大野晶」は、自身が運営するゲーム内のラスボス「九内伯斗（CV：津田健次郎）」にログインしてサービス終了に導きます。しかし、ある日、ゲームに似た異世界で伯斗として目を覚まします。そして、村で迫害を受けていた少女「アク（CV：麻倉もも）」と出会い、元の世界に戻る手がかりを探しながら旅を始めます。

　前作は同題ライトノベルを原作にして、ややチープな作画とシュールな作風が人気を博しました。その続編でありながら、今回は同題のコミカライズ版が原作となり、伯斗を演じる津田さんを除くキャストや制作会社が変更されています。ある意味ではリメイクに近く、改めて前作を振り返る流れから始まるため、前作を見ていなくても問題なく楽しめるでしょう。

　反対に前作を覚えている視聴者のほうが、あまりの変わりように衝撃を受けたようで、「キャストを入れ替えたのはなぜ？」「2期かと思ったらリメイク？」「別物みたいになってる」と戸惑いを隠せない様子でした。

『魔王様リトライ！R』は毎週土曜日22時30分からTOKYO MXなどで放送中です。また「ABEMA TV」にて地上波先行で独占見放題配信も行なわれています。

（LUIS FIELD）