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「なんで普通に戦えるの?」物理法則を無視したコスチュームが忘れがたいキャラ

マグミクス / 2024年10月19日 14時25分

「なんで普通に戦えるの?」物理法則を無視したコスチュームが忘れがたいキャラ

■仕組みってどうなってるの?

 アニメのなかには、特徴的な「コスチューム」によって印象に残りやすいキャラクターもいます。あまりにも常軌を逸した服装の場合もあるため、ファンの間では「現実で再現可能なのか?」「どうやって戦ってるんだろう」という目線で議論されることもあるようです。

●『FAIRY TAIL』エルザ・スカーレット

 2006年から2017年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された同題マンガ(著:真島ヒロ)が原作のTVアニメ『FAIRY TAIL』で、「妖精女王(ティターニア)」の異名を持つ「エルザ・スカーレット」が着ていた鎧は、特徴的なデザインで、多くの方の記憶に残っているのではないでしょうか。

 同作は、魔法を使う「ギルド」のメンバーたちの冒険や絆を描いた物語です。エルザは魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の最強女魔導士といわれており、別空間にストックしている武器や鎧を呼び出して換装する、「騎士(ザ・ナイト)」という魔法を駆使します。その鎧の種類は、100種類以上といわれていました。

 そのどれもが防御や攻撃などの役割に応じたデザインになっており、そのなかでも代表的な鎧は、同時にいくつもの武器を操ることができる「天輪の鎧」です。

 天輪の鎧はエルザの能力を高める魔法の鎧で、周りを複数の剣が舞い、背中に大きな翼が生え、その重そうな見た目から「エルザはなぜ普通に戦えるのか」と疑問の声があがっています。

 エルザが人より力持ちなことは、初登場シーンで自分の身体の数倍はある怪物の角を片手で持っていたことからも分かりますが、自分の筋力だけで大きな翼が生えた鎧を着て戦うのは物理的に難しいのではないでしょうか。

 第38話「運命(デスティニー)」の戦闘シーンを振り返ると、天輪の鎧を着用後、浮遊しながらなめらかな動きで戦っていました。鎧の重さがエルザの負担になっている描写はないので、鎧に特殊な能力が付与されている可能性もあります。

●『コードギアス 反逆のルルーシュ』ゼロ

 2006年から2008年にかけて放送されたTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公「ルルーシュ・ランペルージ」といえば、黒の騎士団を率いる「ゼロ」という別名があり、その際にまとうコスチュームのデザインが「ミステリアスでかっこいい」とファンから人気を集めています。

 黒を基調とした大きなマント、顔を覆うほどの大きさで常に立ったままの固そうな襟、素顔を隠すための戦隊ヒーローのようなマスクが特徴で、反逆者のリーダーというカリスマ性をかもしだすコスチュームは、多くのコスプレイヤーが真似するほど人気でした。コスプレをするなら忠実に再現したいところですが、どう頑張っても実現できない部分があります。

 それは第4話「その 名 は ゼロ」で描かれた、ルルーシュの親友でありライバルのような存在である「枢木スザク」を救うときに、一瞬ながら「襟が波打つ」シーンです。実際に襟を作成してみた人によると、「襟を立たせるためにワイヤーを入れるため、物理的に襟は波打たない」そうなので、「ゼロの襟はどうやって作っているのか気になる」との声があがっています。なぜ4話で襟が波を打ったのか定かではないですが、いずれ、技術の進歩でこの場面も再現できるコスプレイヤーが現れることを期待して待ちましょう。

■シンプルゆえの違和感?

TVアニメ『NARUTO-ナルト-』放送20周年記念完全新作アニメーション ティザービジュアル (C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

●『NARUTO』大蛇丸

 1999年から2014年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたマンガ『NARUTO』(作:岸本斉史)にも、多くの個性的なキャラクターが登場しており、特に服装の面で異彩を放つのが元木ノ葉の忍で音隠れの里の創設者である「大蛇丸」です。

 大蛇丸のコスチュームは、薄茶色の長いローブに紫色の帯を締めたシンプルなスタイルとなっています。この帯はファンの間で「しめ縄」と呼ばれているように、帯というよりもかなり太い縄のようなものが、腰元に「逆さ蝶結び」で結ばれているのが特徴です。

 大蛇丸の服装に対しては、たびたび「めちゃめちゃ重そうだけどひっくり返ったりしないのかな?」「忍者なのに動きにくくないの?」と、戦闘時の機動力に対して疑問を持つ声があがっています。

 第262話「大蛇丸VS人柱力」を振り返ると、華麗にバク宙を繰り返し、攻撃を避けており、見た目ほど動きにくさを感じる仕様ではないようです。ただし、現実世界では、その形状を維持するのは困難で、普通の布や紐ではすぐに垂れ下がってしまい、背中側の逆さ蝶結びを保つことはできません。かといって、形状を保つために本物のしめ縄と同様に硬くて太い縄を使った場合、重さで腰からずり落ちてしまうので、物理的法則は無視したコスチュームといえるでしょう。

 物理的法則を無視したアニメの服装は、「再現可能なのか?」という視点で想像を膨らませてみると、新たな発見があるかもしれません。

(LUIS FIELD)

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