「郷敦の尾形、色気ヤバ…」ドラマ『ゴールデンカムイ』3話も「谷垣狩り」トレンド入りで大絶賛！

■原作より長めな尾形の撤退戦にファンほれぼれ

　2024年10月20日、WOWOWにて『連続ドラマW　ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』（原作：野田サトル）の第3話が放送され、1、2話に続きさまざまな関連ワードがX（旧：Twitter）でトレンド入りを果たしました。

　3話では原作5、6巻のエピソードが実写化されており、マンガとは順番が前後したものの「杉元佐一（演：山崎賢人）」らが「アシリパ（演：山田杏奈）」の父（演：井浦新）の友人「キロランケ（演：池内博之）」と出会う場面、そして原作でも大人気の「谷垣狩り」のシーンが描かれています。トレンド入りした「谷垣狩り」の戦いでは、特に眞栄田郷敦さん演じる「尾形百之助」の再現度が話題になりました。

　帝国陸軍第七師団所属でマタギの兵士「谷垣源次郎（演：大谷亮平）」は、ドラマ1話でのエゾオオカミ「レタラ」をめぐる戦いのなかで脚を負傷し、アシリパの祖母（フチ　演：大方斐紗子）の家でしばらくお世話になります。そこへ、同じ第七師団の尾形と、「二階堂浩平（演：柳俊太郎）」がやってきました。彼らは第七師団の一部を率いてアイヌの金塊を探す「鶴見中尉（演：玉木宏）」を裏切った「造反組」で、谷垣と一緒に捜索に行った同じ造反組の「玉井伍長（演：山内圭哉）」らが戻ってこない（映画『ゴールデンカムイ』にてヒグマに襲われ死亡）ことをいぶかしみ、谷垣を始末しに来たのです。

　狙撃の達人である尾形が遠方から狙ってくる絶望的な状況のなか、谷垣はマタギとしての経験と1話で死んだ伝説の猟師「二瓶鉄造（演：藤本隆宏）」の村田銃に残った銃弾1発を活かし、辛くも勝利を収めました。一連の場面では谷垣の罠によって二階堂がヒグマに襲われるシーンの恐ろしさや、谷垣が尾形を撃った後に放った「勃起」のひと言が文字で画面に出る演出なども話題を呼びましたが、特に絶賛されたのはその後に鶴見中尉たちが駆けつけてからの尾形の「撤退戦」です。

　裏切り者の尾形を追う兵士たちとの戦いは原作では短めの描写でしたが、実写版ではかなり長くなっており、敢えて相手を殺さないように狙撃して士気を削ぐ戦法や、弾を素早くリロードする慣れた手付き、そして片膝を立てた上に左腕と銃を載せ、左手で引き金を引く尾形お馴染みの構えも再現されています。

　WOWOWオンデマンドで観られる制作秘話映像によれば、郷敦さんはストイックに何度も銃の扱い方や尾形らしい所作を練習したそうで、アクション監督の下村勇二さんも本番ですぐにOKを出したほか、「郷敦さんの所作が色っぽい」「役者の所作だけでこんなに魅せられるんだって感動した」とまで語っていました。

　映画ではまだトレードマークのオールバックにならず、杉元との対戦しか描かれなかった実写版尾形の本格始動に、Xでは「命を狙われる戦場で手元を微塵も狂わせない集中力、滑らかな銃の扱い、色気しかない！」「最後の逃げるところのあおりめっちゃ尾形だった」「眞栄田郷敦の尾形は所作から出る色気がやばい。あと表情の作り方上手いな…」「原作通り個性的な美形が歩いて息してた」「尾形のハスコック撃ち（アメリカ海兵隊の狙撃兵カルロス・ハスコックの撃ち方に似せた構え）、全然銃口がぶれず、上手いこと水平に狙いを変えて撃ってたのすっごいかっこよかったなぁ」「ゴードンがまんま尾形だし、なんか見たかった構えも師団から逃げる尾形もまんま尾形で、最高の谷垣狩りでした」と、ファンの絶賛と興奮の声があふれています。

　また、鶴見中尉が尾形が逃げ切ったという報告を受けた際に言った「さすがは曲がりなりにも軍神の倅だな」というセリフで、尾形が日露戦争で第七師団長だった「花沢幸次郎」中将の妾の子供であるという設定もしっかり盛り込まれていることが分かり、後に過去回想や尾形の前に幻影として現れる亡き腹違いの弟「花沢勇作」の登場にも、期待が高まっているようです。

　そのほか、3話では池内博之さんがしっかり再現した男らしい佇まいのキロランケや、登場してすぐに撃たれて「かはあ～」と死亡する兵士「三島剣之助（演：濱正悟）」の再現度、鶴見中尉が二階堂の耳を切り取る拷問シーン、アシリパがコタン（集落）で披露した「耳長お化け」の声、大きなイトウにかぶりつく杉元たち、谷垣に懐くアイヌの少女「オソマ（演：永尾柚乃）」のかわいさなど、さまざまな要素がてんこ盛りでファンの絶賛が相次いでいます。

　続く4話では、放送前から話題になっていた桜井ユキさん演じる刺青囚人「家永カノ」が経営する「殺人ホテル」と、「土方歳三（演：舘ひろし）」「永倉新八（演：木場勝己）」vs尾形の戦いが描かれる「茨戸の用心棒」のエピソードが放送されるようです。今から楽しみに待ちましょう。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」
※アシリパの「リ」、レタラの「ラ」は小文字
柳俊太郎さんの柳の字は「木」偏に「夘」

（マグミクス編集部）