「ガンダム」シリーズの「ざんねんな武装」派手だけど見せ場は…どうしてそうなった?
マグミクス / 2024年10月22日 6時35分
■カタログスペックはすごいんです
『機動戦士ガンダム』から始まる一大戦記「ガンダム」シリーズには、これまで数多くの人型兵器が登場しました。そのなかでも「ガンダム」タイプは、登場するいずれの作品においても主要メカであり、それぞれに異なる性能、そして武装でオリジナリティを発揮しています。そのような武装には強大なインパクトを持ちながらも、あまり見せ場のない「残念な武装」もいくつかありました。
●ハイ・メガ・キャノン(ZZガンダム)
『機動戦士ガンダムZZ』で主人公の「ジュドー・アーシタ」が搭乗した主役機「ZZガンダム」は、頭部に「ハイ・メガ・キャノン」と呼ばれる高出力メガ粒子砲を備えていました。バックパックに搭載されたジェネレーターから生み出されたエネルギーを蓄積し、一気に放出することで高い威力を発揮する本武装は、発射角度を微調整でき高い命中率を誇ります。
しかしハイ・メガ・キャノンには大きな欠点がありました。それは発射の負荷が大きいことで、初めて本武装を使用した際、ZZガンダムはその大きな負荷から一時的な機能低下を引き起こします。その後に機体の改修が行われるも、やはりZZガンダムにかかる負担は拭いきれないままでした。その結果、本編内で本武装が使用されることは稀となり、その数たったの4回! ZZガンダムの象徴的な武装ですが、控えめな数字におさまりました。
●リアクティブアーマー(V2ガンダム)
『機動戦士Vガンダム』の後半に登場し、主人公である「ウッソ・エヴィンら」が搭乗したのが「V2ガンダム」です。この機体はのちに多くの追加武装が開発され、戦闘をサポートしました。そのひとつとして最終決戦直前に急遽開発されたのが、所々に金色があしらわれた「リアクティブアーマー」です。
この武装は耐ビームコーティングが施されており、ビーム兵器に対して圧倒的は防御性能を誇ります。一方で、実弾兵器の前では無力同然でした。そのため本編でも、人間が持ち運べる小型の対モビルスーツ用無反動砲の直撃に耐えられず、本アーマーは次々に剥がれ落ちてしまったのです。V2ガンダム本体を守るための装甲としてすぐに外れるよう設計されていたのかもしれませんが、人間が撃ったバズーカで剥がれ落ちるさまには頼りなさを感じずにはいられませんでした。
■伝統の「ジャベリン」も憂き目に…
「HG 1/144 ガンダムサンドロック」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
●クロスクラッシャー(ガンダムサンドロック)
『新機動戦記ガンダムW』における「カトル・ラバーバ・ウィナー」の搭乗機が「ガンダムサンドロック」です。この機体の主兵装となる高熱を発する2本の大剣「ヒートショーテル」とバックパック、シールドを組み合わせて形作られるのが「クロスクラッシャー」でした。2本のヒートショーテールをクワガタの角のように配置して相手を挟み切るこの武装は、どんな装甲すらも切り裂く威力を有します。
しかしこれが使用されたのは劇中たった一度で、物語序盤に量産機を破壊する際にとどまりました。通常のヒートショーテールで十分に敵モビルスーツを切断可能なことを考えると、わざわざクロスクラッシャーを使用する必要がなかったのでしょう。そもそも主武装を手放すほどのメリットもなさそうですし……そのような扱いもあって、ガンダムサンドロックが宇宙戦用に改修されたのち、クロスクラッシャーは使えないようになっていました。
●ハイパー・ビーム・ジャベリン(フルアーマーユニコーンガンダム)
『機動戦士ガンダムUC』で主人公の「バナージ・リンクス」が搭乗した「ユニコーンガンダム」に大量の武装を足し、最終決戦仕様に仕上げたのが「フルアーマーユニコーンガンダム」です。この機体には開発当初、「ハイパー・ビーム・ジャベリン」と呼ばれる武器が装備される予定でした。これは「サイコフレーム」を内蔵し、柄の側部と頂点の2か所から高出力ビームを発するというものです。ところが、アニメ上では「登場しない」という憂き目にあいます。
その要因となったのは、ともに戦艦「ネェル・アーガマ」に収容されていたモビルスーツ、「クシャトリヤ・ベッセルング」にありました。最終決戦に少しでも多くのモビルスーツを出撃させたいと考えたネェル・アーガマのクルーは、損傷したクシャトリヤ・ベッセルングを改修して出撃させようと考えます。その結果、ハイパー・ビーム・ジャベリン用の資材はクシャトリヤ・ベッセルングの改修に使われてしまい、プラン上は存在しながらもアニメ上では登場しない武装となりました。苦肉の策とは分かりつつも、アニメでどのように使用されるか観たかったような……?
(はるのおと)
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