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「嬉しいけど納得はできん」まさかの「復活」が衝撃のジャンプキャラ

マグミクス / 2024年10月22日 19時5分

「嬉しいけど納得はできん」まさかの「復活」が衝撃のジャンプキャラ

■あれ、溶岩の底へ沈みましたよね?

 死んだはずのキャラクターが思わぬ復活を遂げるという展開は、マンガ好きであれば誰もが一度は目にしたことのある光景でしょう。「週刊少年ジャンプ」の歴代人気作品においても、さまざまな復活劇が描かれました。そのなかでも印象的な復活キャラといえば、誰を思い浮かべるでしょうか。

 この手の話題を語るうえで、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の「アバン先生」は外せません。物語の序盤で退場し、魔王軍との最終決戦で再び表舞台に現れた彼の復活劇は、当時の少年たちに大きな衝撃を与えました。しかし同作にはもうひとり、まさかの生還を遂げた人物が存在します。

 それは、勇者アバンの一番弟子にして、魔王軍魔影軍団の団長「ミストバーン」の弟子でもある「ヒュンケル」です。ヒュンケルは育ての親である「地獄の騎士バルトス」をアバンに殺されたと思い込み、長らく彼に強い憎しみを抱いていました。ところが主人公「ダイ」一行との決戦の最中、それが誤解であったことが明らかになります。

 最後の最後で改心したヒュンケルは、残りわずかな力を振り絞って魔王軍氷炎魔団長「フレイザード」の奇襲からダイたちを救い、自身は溶岩の底へと沈んでいきました。普通の人間であればマグマに浸かっている時点でまず助からないでしょうが、彼は「クロコダイン」によって救い出され、奇跡の生還を遂げたのです。

 それからというもの、ヒュンケルは「魔王ハドラー」に胸を貫かれて「地獄の炎」を流し込まれても生きていたり、最終決戦で力尽きたように見えてもエピローグでピンピンしていたりと、数々の死亡フラグをへし折っていきました。一部界隈でヒュンケルが「死ぬ死ぬ詐欺」の代表例として挙げられるのは、そうした武勇伝が大きく関わっているのでしょう。

 荒木飛呂彦先生が描く「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズにも、奇跡の復活を遂げたキャラクターが存在します。第3部『スターダストクルセイダース』に登場した「モハメド・アヴドゥル」は、仲間の「ジャン・ピエール・ポルナレフ」を助けようとした際に、「ホル・ホース」の銃の「スタンド」である「皇帝」によって脳天を撃ち抜かれたにもかかわらず、時を経て健康な姿で戦列に復帰しました。

 本人いわくホル・ホースに撃たれる前に、「J・ガイル」のスタンド「ハングドマン」に背中を刺されてのけぞっていたおかげで、致命傷にならずに済んだとのことです。そして、主人公「空条承太郎」一行とは、しばらく行動を別にしていました。

 アヴドゥルは物語序盤から仲間に加わった古株のひとりであり、ときにコメディリリーフのような一面も披露してきました。連載時も驚いた人が多かったようですが、3部のアニメ放送時にもアヴドゥルが撃たれた際に多くの人が衝撃を受け、実は生きていたことが発覚した際には「アヴドゥル生きてたあああああ」と多くの人が喜びの声をあげていました。

 なおアヴドゥルはその後、作中終盤の「ヴァニラ・アイス」戦で本当に命を落としてしまいます。またしてもポルナレフをかばい、敵のスタンド能力によって「暗黒空間」に飲み込まれて両腕以外が消失するという、ショッキングすぎる最期となりました。

 また、『NARUTO-ナルト-』に登場した人気キャラクター「はたけカカシ」も、意外な復活を遂げています。主人公の「うずまきナルト」ら第七班を担当した上忍で、ファンにとってはなじみ深いキャラのひとりでした。

 ただ、数多くの犠牲者を出した「ペイン来襲」編において、カカシもまた激闘の末に力尽きてしまいます。しかも、「チャクラ」とよばれる生命エネルギーを使い果たしたことや、死後の世界で故人の父「サクモ」と会話を交わしていたことから、カカシの死は確定的となっていました。

 しかしその後、ナルトの活躍によりペインが倒され、彼らを操っていた術者「長門(ながと)」を改心させることに成功します。そしてナルトに平和という夢を託した長門は、自らの命と引き換えに「外道・輪廻天生の術」を発動し、「木ノ葉隠れの里」で殺めた人びとを蘇らせました。

 このとき、死後の世界でサクモと再会していたカカシは「お前にはまだやるべきことがあるはずだ」と背中を押される形で、現世へと引き戻されます。カカシの復活はもちろんのこと、サクモとの再会、和解に、涙した読者も多かったのではないでしょうか。

(ハララ書房)

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