「合体」←何を想像する? 「良い子は観ちゃダメ」な過激描写が記憶に残るロボアニメ
マグミクス / 2024年10月29日 21時15分
■過激な合体シーンに同性同士の…
半世紀以上の歴史を重ねてきたロボットアニメには、いわゆるサービスシーンが付きもの、といっても過言ではないかもしれません。視聴制限がつかないことに驚きの、語り継がれる過激なシーンが挟まれたTVアニメ作品を振り返りましょう。
●『創聖のアクエリオン』
パチンコやスロットで知った人も多いことでしょう、2005年に放送されたTVアニメ『創聖のアクエリオン』は、「あなたと合体したい」というキャッチフレーズで話題を集めた、ある意味で衝撃的な作品です。
同作では「地球再生機構ディーバ」に所属するパイロットたちが、伝説の機械天使「アクエリオン」に乗り込み、復活した人類の天敵「堕天翅(だてんし)」と戦いを繰り広げます。
同作の特徴として、3機の「ベクターマシン」が合体し「アクエリオン」となる際、パイロットたちが謎の全裸空間に飛ばされ、まるで別の意味で「合体」しているかのような艶めかしい声をあげる演出があります。それが想像を掻き立て、多くの視聴者に衝撃的な印象を与えました。
この独特の演出は、2012年の続編『アクエリオンEVOL』でも踏襲されました。女性パイロットふたりが操るベクターマシンと合体しようとする男性パイロットが「繋がる。貫通する。知らない世界が広がってきたー」と叫ぶなどイロモノ的な演出が目立つ一方で、熱くなるような展開も多く、第1作とあわせロボットアニメとしても大いに楽しめる作品といえるでしょう。
●『神無月の巫女』
「過激なロボアニメ」というくくりのなかではやや異色ともいえるのが、介錯先生の同題マンガを2004年にアニメ化した『神無月の巫女』でしょう。同作では男子高校生「大神ソウマ」が、幼なじみの「来栖川姫子」を守るため、ロボット「武夜御鳴神(タケノヤミカヅチ)」で敵との戦いを繰り広げます。
一見すると主人公のような立ち位置にいるソウマながら、本作主人公は守られる側の姫子です。第1話では、戦いに勝利したソウマが雄たけびを上げるなか、姫子と、もうひとりのヒロインである「姫宮千歌音」の口づけする様子が描かれます。
特に強烈だったと語り継がれているのが、第8話で千歌音が姫子を襲った場面です。異変を察知したソウマが駆けつけると、床に下着が散乱した部屋で、放心状態の姫子の隣に千歌音の姿がありました。直接描写こそありませんでしたが、多くの視聴者に衝撃を与えたシーンとして語り草になっています。
■オープニングから過激?
『ブレンパワード』ポスタービジュアル (C)サンライズ
●『ブレンパワード』
「過激なエピソードや演出がある」どころか、オープニングから肌色全開だったことでいまに語り継がれるのが、1998年に富野由悠季監督が手がけた『ブレンパワード』です。生体マシン「ブレンパワード」のパイロットになった主人公「伊佐未勇」が、謎の海底遺跡「オルファン」を巡る戦いに身を投じます。
作品のキャッチコピーは「頼まれなくたって、生きてやる!」という力強いメッセージで、そのほかに放送局であるWOWOWへの加入を促進するためのポスターが制作されており、そちらでは「普通のテレビじゃ、ここまでやれない。」と大胆なアピールがされていました。
オープニング映像はこれを受けてか、ヒロインの「宇都宮比瑪(うつみや ひめ)」や、勇の姉である「クインシィ・イッサー」など、作中の女性キャラが次々と一糸まとわぬ姿で登場し、妖艶に舞うというものでした。確かに地上波では、ここまでやれないかもしれません。
ロボットアニメなどで「登場人物が全裸で謎空間などを飛ぶ」というオープニングやエンディング映像は、本作に限らず見られるものではありますが、「強烈だった」というと、やはり本作の名前が挙がるようです。
なお作品の内容自体は、「白富野」と呼ばれる牧歌的な部分が強調された物語で、人間と自然のかかわりを描いた作品となっています。
(LUIS FIELD)
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