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「ネトフリさん本気っすね」 実写化されたら「グロさ」に気付いたジャンプマンガ

マグミクス / 2024年11月1日 20時55分

「ネトフリさん本気っすね」 実写化されたら「グロさ」に気付いたジャンプマンガ

■海賊の話ならグロくて当然?

 近年、配信サービスの台頭により、多くの人気マンガを原作とした実写化作品がオリジナルの限定コンテンツとして制作されています。なかには、原作ではそれほど過激に感じなかったものの、実写化によって「怖さ」「エグさ」が際立った作品もありました。

●『ONE PIECE』

「週刊少年ジャンプ」(集英社)の言わずと知れた大人気マンガ『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)の実写版ドラマシリーズは、2023年に「Netflix」で配信されました。主人公「モンキー・D・ルフィ(演:イニャキ・ゴドイ)」とその仲間たちが、大海賊時代を舞台に海賊王を目指して航海する冒険がアレンジもありつつ描かれています。

 原作では、激しいバトルシーンが多く描かれているものの、尾田先生のポップな絵柄のおかげもあってか、グロテスクな印象はそれほどありません。しかし、実写版ではこれらのシーンが原作以上に痛々しく感じられる描写となっていました。

 たとえば、幼いルフィが自分の顔を刃物で傷つけるシーンや、航海士の「ナミ(演:エミリー・ラッド)」が左肩の刺青に何度もナイフを突き立てるシーンも、実写版で観ると逆になぜ原作では平気だったのか不思議になってきます。また、バトルシーンでもリアルな血しぶきが飛び散ったり、身体が真っぷたつになったりと、海賊同士の戦いらしく恐ろしさが際立っていました。

「脳ぶちまけるし、胴体別れるし、生傷は縫うし、なかなか衝撃だった」「『倒す』んじゃなくて『殺す』という表現に驚いたけど、海賊のマンガだしな」いった声があり、もともと恐ろしい世界観だったことに改めて気付いて驚いた人も多かったようです。

●『幽☆遊☆白書』

『ONE PIECE』と同じく、2023年にNetflixで実写化された「週刊少年ジャンプ」の人気作品といえば、冨樫義博先生原作の『幽☆遊☆白書』です。本作では北村匠海さん、志尊淳さん、本郷奏多さん、上杉柊平さん、綾野剛さんといったイケメン俳優たちが起用され、配信前から話題になっていました。

 物語は主人公「浦飯幽助(演:北村匠海)」がトラックにひかれ死んでしまい、天国にも地獄にも行けないまま、現世に生き返るため「霊界探偵」としてさまざまな事件に巻き込まれていくというものです。

 原作もなかなか過激な描写がありましたが、実写版ではそれがさらに際立っていました。マンガでは描かれなかった幽助の「事故死」の描写がかなりショッキングだったほか、魔界の寄生虫「魔回虫」に乗っ取られた人間がゾンビのような姿になる場面や、妖怪が人を襲うシーン、血しぶきなど恐ろしい場面が続きます。

 Netflixでは、本作のレイティングは「16+(鑑賞を推奨する年齢が16才以上)」の指定が設けられており、絶対に観てはいけないわけではありませんが、小さなお子様がいるご家庭は注意が必要です。

 とはいえ、「『幽☆遊☆白書』のおぞましい妖怪描写がグロキモいのが丁度良い」「綾野さん演じる戸愚呂の最終形態を見事に再現したのは脱帽」「たしかに過激で痛々しいけどそれが合ってる」といった評価も多く、やはりある程度過激にすることは必要だったといえます。

■もともと大人向けだった少年マンガ

鈴木さんの体当たりな演技も光るNetflix映画『シティーハンター』キーアート (C)北条司/コアミックス 1985

●『シティーハンター』

 映画『シティーハンター』は北条司先生の同名コミックを原作とした作品で、2024年にNetflixで公開されました。裏社会ナンバーワンのスイーパー(始末屋)である主人公「冴羽リョウ」を、人気俳優の鈴木亮平さんが演じています。

 1980年代「週刊少年ジャンプ」黄金期の連載マンガのなかでも大人向けな作品として知られる本作は、実写版でもその世界観を崩すことなく、ギャグを織り交ぜつつシリアスなストーリーが展開されています。

 作中では、人間を凶暴化させる麻薬「エンジェルダスト」を巡って、リョウが犯罪組織「ユニオン・テオーペ」と激しい戦いを繰り広げる姿を描いており、彼らの極悪非道で残酷なシーンが盛り込まれています。

 たとえば、任務に失敗した工作員の頭を爆発させたり、人間の首を容赦なく切りつけたりなど、思わず目を背けてしまうシーンが続き、映画で初めて『シティーハンター』に触れた人からは「本当に少年マンガが原作なのか?」と驚く声もあがるほどです。また、序盤で戦闘中のリョウが新宿の「夜のお店」の現場に、乱入してしまう場面もありました。

「適度なグロさが作品を安っぽくせず、シリアスなシーンをより引き締めていてよかった」「思った以上にバイオレンス描写が多いけど、リョウの強さとコメディ要素が目立って違和感なく観れる」「グロとギャグのバランスいい」などといった感想が目立ち、総じて好評の多い結果となりました。

※「冴羽リョウ」の「リョウ」は、「けものへん」に「うかんむりなしの寮」が正しい表記

(LUIS FIELD)

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