「おまえらチートだろ」一年戦争でアムロより戦果を挙げたエース…マジ何者ですか?
マグミクス / 2024年11月7日 6時40分
■アニメに登場していたら…映像化されていない「化け物級のエースパイロット」
「地球連邦軍」と「ジオン公国軍」による「一年戦争」が繰り広げられた『機動戦士ガンダム』といえば、主人公で「ガンダム」のメインパイロット「アムロ・レイ」や、「赤い彗星」こと「シャア・アズナブル」の活躍に注目が集まりがちですが、映像化されていないものの、アムロやシャアに引けを取らないエースパイロットが存在したとされています。
例えばジオン軍の場合、「モビルスーツ(以下、MS)」の「ザクII」や「ゲルググ」などのエースパイロットだった「ジョニー・ライデン」が挙げられるでしょう。赤を基調としたMSといえば「シャア専用」を思い浮かべる人が大半だと思いますが、このジョニーの機体であるザクやゲルググも赤一色であり、「一撃離脱戦法」を得意とすることから「真紅の稲妻」という異名がつけられています。
公式の情報によると、一年戦争では「ルウム戦役」での戦艦3隻撃沈を皮切りに功績を重ね、曹長から少佐へと昇進しました。戦争末期にはザンジバル級戦艦「キマイラ」を旗艦とするエース部隊に転属したのち、「ジョニー・ライデン専用ゲルググ」で「ア・バオア・クー」の攻防戦へ参加するも、その後の消息は不明とされています。その後に、終身中佐に昇進するのでした。
また具体的な戦果は、資料集「機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 ~一年戦争全記録」(バンダイ)に掲載されており、ジョニー・ライデンの場合は「MS:185機 艦船:6隻」とされています。
パーソナルカラーは白。「MG 1/100 MS-06R-1A シン・マツナガ専用ザク Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
ジオン軍のほかのエースパイロットで外せないのは、白を基調としたザクIIやゲルググのパイロットである「シン・マツナガ」でしょう。ジオン公国軍宇宙攻撃軍のエース・パイロットであるマツナガは、近接戦闘が得意で、「ソロモンの白狼」として勇名を馳せており、「ドズル・ザビ中将」の懐刀としても有名です。
また、一等兵だったマツナガはルウム戦役までの期間に、マゼラン級1隻、サラミス級5隻を撃沈しており、そういった功績から中尉に昇進し、さらに優秀な戦果をあげて大尉にのぼりつめました。「機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑」によれば、戦果は「MS:141機 艦船:6隻」であり、ジョニー・ライデンに及ばないものの、破格のエースパイロットといえる活躍をしていることが分かります。
マツナガの行く末について書かれた公式情報を振り返ると、プラモデル「MG 1/100 シン・マツナガ専用ザクII」の説明書には「ソロモン陥落の際、彼は本国へ召喚されていたため戦死は免れているが、愛機06R-1はソロモン宙域に残したままであり、ドズル玉砕の報に接した彼は、男泣きに泣いたと言われている」と記載されています。
さらに「MG 1/100 MS-06R-1A シン・マツナガ専用ザク Ver.2.0」の説明書には、マツナガの戦後について「サイド3に帰国した後は、祖国の復興や“後始末”に尽力したとされている」との記述があり、さまざまな解釈や憶測を呼んでいるものの、マツナガの消息は不明のようです。
一方で、連邦軍にもアムロに引けを取らない、トップクラスのエースパイロットがいます。それは、第7狙撃部隊に配属していた「テネス・A・ユング」というパイロットで、「ジム・スナイパーカスタム」を愛機としていました。テネスにはたぐいまれな射撃センスがあり、数々のMSを撃ち落としていることから「撃墜王」とも呼ばれています。
また、一年戦争においてアムロよりも高い撃墜数を誇ったという記録が残されています。アムロの戦果は「MS:142機 艦船:6隻」に対し、テネスは「MS:149機 艦船:3隻」となっているため(「機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑」)、MSの撃墜数だけ見れば、アムロより7機も多いことが分かります。アムロを上回るほどの戦果は、まさに「チート」といっていいほどの技量を想像する一方、アムロは途中から素人同然で一年戦争に加わっていることを考えれば、連邦軍トップスコアのテネスと比肩するアムロの戦果がいかに凄まじいことなのかがうかがい知れます。
なおテネスは、公式設定としては『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑』で語られるのみで、アニメなどに登場していないことから、ファンのあいだでは「実在したかも危ういレベル」「プロパガンダかなんかで連邦がでっち上げた存在」といった声があがっています。
とはいっても映像として残っていないにせよ、「アムロよりも強いのでは?」と思わせてくれるエースパイロットが幾人も存在することで、ファンのあいだで想像を膨らませられるのは『機動戦士ガンダム』の魅力といっていいのではないでしょうか。
(LUIS FIELD)
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