「ガチ中学生じゃないよね?」「アイドルに何させてんだ」 衝撃的な実写化映画
マグミクス / 2024年11月4日 20時5分
■中学生同士の過激シーンも違和感なし
人体破壊や性描写など、過激なシーンを含むマンガ作品が実写化される場合、原作の再現度が心配されることも少なくありません。しかしなかには、表現された生々しさやグロさが「想像以上」と、衝撃を与えた映画もありました。
浅野いにお先生の同題マンガを実写化した『うみべの女の子』は、田舎の海辺の街を舞台に、思春期の少年少女の「恋」と「性」を描いた物語です。憧れていた先輩に裏切られた主人公「佐藤小梅(演:石川瑠華)」は、自暴自棄になり、自分に想いを寄せる同級生「磯辺恵介(演:青木柚)」と肉体関係を持つようになります。初体験後のふたりは磯部の部屋や学校で関係を続けていきました。
2021年に公開された本作は、中学生という設定の男女の濡れ場や入浴シーンなど、原作の性愛描写が忠実に再現されました。刺激の強いシーンが目立つものの、次第に磯辺に執着していく小梅と、自身の心の闇から小梅と距離を取るようになる磯辺など、それぞれの心の移り変わりも巧みに表現されています。その出来映えには、インタビューで浅野先生も「思っていた以上に過激な内容」と語るほどです。
また、小梅と磯辺を演じるふたりの再現度も注目を集めており、特に撮影当時22歳だった石川さんは、純粋でどこか危うさを感じさせる中学生の小梅を自然に演じています。中学生っぽい服を買ってきて、撮影前から常に着て、年の離れた役に馴染むための努力もしていたそうです。。
そのほか、容赦のない暴力描写が話題となったのは、古谷実先生による同題マンガを実写化した『ヒメアノ~ル』(2016年)です。冴えない清掃員「岡田進(演:濱田岳)」と、彼の元同級生で快楽殺人者の「森田正一(演:森田剛)」のふたりを中心に、日常と狂気が交差する展開で進行していきます。原作からの改変も多くありましたが、また別の衝撃的かつ切ない物語が評価されました。
岡田と職場の先輩「安藤勇次(演:ムロツヨシ)」、そして「阿部ユカ(演:佐津川愛美)」との三角関係がコミカルに描かれる一方で、ユカを執拗にストーキングする森田の凶行が同時進行する緊張感と恐怖感が味わえます。タイトルが出る中盤以降は、鉄パイプによる殴打、強姦、包丁でのメッタ刺しや銃殺、ひき逃げなど、思わず目を背けたくなるようなシーンが続き、森田のあまりにも自然に人を殺す姿には戦慄させられることでしょう。
当時はV6で活動する現役アイドルだった森田剛さんは、「映画.com」のインタビューで「殴り方や刺し方、体の預け方など、監督から細かく指示があったので、それに応えなければという意識がありました」「アクションはもっと動きたくなるんですが、なるべく普通でいるという気持ち悪さにこだわっていました」など、怪演の裏話も明かしています。
ネット上でも、「映画の方が過激な気がする」「血の飛び散り方、ナイフの刺さる音まで細かい」「性描写も過激なのにそれを超えてしまう殺人シーンだった」「とある被害者が失禁する場面がトラウマ」など、過激な描写が大胆かつ細やかに表現されたことへ好評の声が出ています。
■少年マンガの原作以上にオトナな仕上がりに?
想像以上に暴力描写や下ネタが多め?Netflix映画『シティーハンター』キーアート (C)北条司/コアミックス 1985
北条司先生の大人気コミックをNetflixで実写化した映画『シティーハンター』は、もともと少年マンガとしては過激だった原作以上に刺激的な描写が多いことで話題を集めました。
物語、普段はおちゃらけている超一流のスイーパー(始末屋)の主人公「冴羽リョウ(演:鈴木亮平)」が、新宿の裏社会で次々と巻き起こるトラブルを解決していきます。
2024年4月に公開された映画は原作に忠実な世界観や、鈴木さん演じるリョウのハマり役ぶりに絶賛の声が相次ぎました。一方で、激しい銃撃戦や首を切る、血が飛び散るといった残酷な演出もあり、「所々思いがけないグロシーンがあるから要注意」「モブの殺され方がグロい」といった声もあがっています。
また、美女を前にしたリョウのお決まりのセリフ「もっこり」はもちろん、パンツ1枚で「もっこり」を連呼しながら踊る「もっこりダンス」が実写オリジナルとして登場しました。このダンスは芸人を参考にして、鈴木さん自身が振り付けを考案したそうです。
原作にはないシーンとして、風俗ビルからマットに乗って飛び出す場面など、笑いがありつつも子供には見せづらい描写も盛り込まれています。暴力シーンや大胆な下ネタも多いので、実写版から『シティーハンター』に触れる方は大人向けの要素に驚かされるかもしれません。
※冴羽リョウの「リョウ」は、正しくは「けものへん+うかんむりなしの寮」。
(LUIS FIELD)
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