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「独自要素が…」「動くと違和感ない」 観るまで「安心できない?」24年残りの実写化話題作

マグミクス / 2024年11月8日 21時20分

「独自要素が…」「動くと違和感ない」 観るまで「安心できない?」24年残りの実写化話題作

■「懐かしさ」がポイントでもある人気作品の実写化

 マンガ作品が実写化されると何かと注目を浴びることが多い一方で、再現の難しさや原作内容の解釈の不一致が原因で賛否が分かれることも多々あります。2024年の年末に控えている人気作品の実写化映画も例にもれず、期待と不安の声があがっているようです。

●『はたらく細胞』

 人間の体内で活動する細菌たちの働きを擬人化するマンガ『はたらく細胞』(作:清水茜)の実写化映画は12月13日に公開予定で、人によっては「懐かしい」とも思えるような共演の多さも話題になっています。

 同作は「赤血球」を演じる永野芽郁さんと「白血球」を演じる佐藤健さんを中心に体内の様子が描かれ、佐藤さんの代表作でもある実写映画「るろうに剣心」シリーズにも参加した大内貴仁さんが演出するアクションシーンも見どころです。

 シリーズで初めて体外である人間の世界も描かれることになり、阿部サダヲさんと芦田愛菜さんが親子を演じます。2011年の人気ドラマ『マルモのおきて』でも、ふたりは血のつながりがない家族のような関係を演じていました。

 そのような映画独自の設定は話題性と同時に不安要素にもなっているようで、「細胞世界と関係ない人物がいて、短い尺のなかで恋愛系に走りそうで怖い」「父娘出して娘が病に冒されるとか絶対お涙頂戴展開確定じゃん」といった意見もあります。

 ただ試写会ですでに映画を見た人からは、「よくあの世界観を実写化できたな」「これは 『るろうに剣心』に続く健くんアクション映画になる可能性をもっているかも」と評判が良く、少なくとも体内の世界での描写については期待が持てそうです。

●『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』

 12月20日には、松山ケンイチさんが演じる「イエス」と染谷将太さんの「ブッダ」が人間界で送るシュールな日常コメディー『聖☆おにいさん』(原作:中村光)の劇場版『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』も公開されます。

 本作では神様や仏様だけでなく天使や悪魔も入り乱れ、予想だにしない地球滅亡の危機が描かれるようです。同じキャストで2018年から2020年にかけて3本のシリーズが放送された実写版ドラマに引き続き、福田雄一さんが監督と脚本を務めています。ドラマは人間界で清貧な生活を送るふたりの姿が緩く描かれ、「のんびり見ていられるようなゆるい雰囲気なのが良かった」「シュールでクスッとなれる」など好評でした。

 映画は中村先生が映画のために描いたオリジナルエピソード「スクリーンへの長い途(みち)」をもとにしており、福田監督は「巨大ロボットが出てきたり、アクションシーンもあったり」と、派手な場面が増えていることを語っています。また、福田監督の過去作『女子ーズ』のメンバー(キャストは一新)が登場したり、福田作品常連の佐藤二朗さんがオリジナルキャラ「戦いの仙人」役で出演していたり、藤原竜也さん演じる堕天使「ルシファー」が原作と違って目が隠れてなかったりと、「独自要素」が多いことを不安視する声も少なくありません。

 これらの福田監督ならではの色が『聖☆おにいさん』にどう作用するのか、気になるところです。

■再現度が課題も大ヒットしたアニメに続けるか

劇場版『【推しの子】』ティザービジュアル ver2 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

●『【推しの子】』

 人気マンガ『【推しの子】』(原作:赤坂アカ/作画:横槍メンゴ)の実写版も、11月28日よりAmazon Prime Video独占配信のドラマシリーズ、さらに12月20日から公開される実写化映画の公開が予定されています。同作のアニメ版は2023年に放送された第1期と2024年の第2期が大人気となり、すでに第3期の放送も決定しました。

 同作はマンガを実写化する際のよくある問題点として、見た目の再現が壁となり、発表時から再現度の低さを心配する声もありました。しかし、PVなどで情報公開が進むにつれて評判も変わってきており、安達祐実さん演じる「吉祥寺頼子」や原菜乃華さんの「有馬かな」、筋骨隆々の謎のタレント「ぴえヨン」など、登場人物の外見に対して再現度の高さを評価する意見も増えています。

 それだけでなく「最初のビジュアルより、動いてるからか割と現実に落とし込めてる」「どうなるか分からんけど、予告見る限り変な改変なさそうだし、なんだかんだ今いちばん楽しみにしてる」など、作品全体を期待する声も少なからずあります。また「週刊ヤングジャンプ」で連載中の原作マンガがもうすぐ完結を迎えようとする時期に、ドラマと映画ではどこまで描くのかも注目のポイントとなりそうです。

(LUIS FIELD)

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