【漫画】36年ぶりにノーメイクで外出「どう？」 夫が絞り出した”答え”に「キュン」【作者インタビュー】

■36年間続けてきた、バッチリメイクをやめてみたら？

　ノーメイク生活を始めたきっかけと夫の反応について描いたマンガ「36年ぶりにノーメイク生活を始めてみた」が、Instagramで1600以上のいいねを集めて話題となっています。

　メイクをすることが大好きな妻。しかし「もし突然災害が起きたら……？」という不安から、メイクをすることの必要性に疑問を感じ始めました。そこで36年ぶりにノーメイク生活を始めてみようと、まずは夫にノーメイクの顔を見せて感想を聞いてみたのですが……。読者からは、「人を見た目で判断しない旦那さん、素敵！」「奥さんに対する旦那さんの愛が見え隠れしていますね」「私も休日は、日焼け止めとマスクだけです」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、ブロガーのナランフジコさんです。Instagramやブログ「55歳からまんがを描いてみる」などでマンガを発表しています。ナランフジコさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーこのノーメイク生活は、どのくらい続けていますか？

　始めてまだ1か月半程度ですが、ずいぶんと慣れてきました。いままで朝に30分かけていたメイクが、洗顔と同時に日焼け止めを塗る程度になったので、時間の節約になっていますし、浮いた時間はマンガを描く時間に当てられています。でも外出した際に、不意にノーメイクの自分がお店の窓や鏡に映ると、ギョッとしてしまうことはあります（笑）。

ーーノーメイク生活を続けてみて、何か変化を感じていますか？

　メイクを落とすために、「メイク落とし」と「普通の洗顔」のダブル洗顔をしなくなったからなのか、いつもより肌がうるおっている気がしています。

ーーノーメイクの顔を見せたときの旦那様の反応を、詳しく教えて下さい。

「何と答えたら私を怒らせないか」と、考えていたようでした。でも夫が答える前から、夫が何と答えるかはおおよそ分かっていたんです。私がメイクをしていようが、していまいが、彼にとってはあまり重要ではないことも分かっていたので（笑）。考えた末、無理やりしぼり出したのが「あの答え」だったのでしょう。彼にしてはナイスな回答だったと思います。

ーー現在では、メイクはまったくしなくなってしまったのですか？

　夫と山歩きなどの自然のなかに行くときは日焼け止めのみを使っていますが、都会に出るときはメイクをします。やはりメイクをすることは好きですね。無地のキャンバスに絵を描くように、眉をふんわり優しく見せたり、目をパッチリに見せたり……。細部にこだわってメイクをすることが、とても楽しいです。

　日常的にメイクをしなくなり、肌がきれいになったからなのか、たまにメイクをするときの化粧ノリがとても良く、これまで以上に楽しく感じるようになりました。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　意外にも、「普段からノーメイクです」「私も日焼け止めと眉毛を描くくらいです」という方が多かったです。私も友人もそうですが、新型コロナウイルスの流行をきっかけにナチュラルメイクにした方が増えた気がしますね。

　夫の返答については、「ちょうどいい」「ナイス」といって下さる方がいました。マンガを描いている最中に夫の言葉を思い返したのですが、「意外と『キュンポイント』だったな」と思いましたね。いわれたそのときは、まったくキュンとしませんでしたが（笑）。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　巨大地震注意情報がきっかけです。張り切ってオシャレをして、歩きにくいハイヒールをはいて、バッチリメイクをしているときに、もし突然災害が起きたら、丁寧にメイクを落としている余裕なんてないかもしれない、と思ったんです。それからは、オシャレをするにしても、動きやすさや逃げやすさを重視するようになりましたね。近年災害が増え、それに対して危機感を覚えるようになったので、いまのような考え方になったのかもしれません。単純に、年をとって心配ごとが増えたからなのかもしれませんが。

（マグミクス編集部）