体調いい時に観てね 名作だけど「ゾッ」とさせられたトラウマアニメ映画
マグミクス / 2024年11月13日 12時10分
■少年少女の抱えるトラウマがリアルすぎ?
毎年何本も公開されるアニメ映画のなかには、グロテスクなシーンや「鬱展開」によって観る人にトラウマを残す作品もあります。世界的名作と言われる作品でも、観てみると目をそむけたくなるシーンが描かれている場合もありました。
●『AKIRA』
大友克洋氏による同題マンガが原作の『AKIRA』は、第三次世界大戦勃発後のネオ東京を舞台に、世界に大きな影響を与える存在「アキラ」をめぐる物語です。大友氏自らが監督を務め、製作期間3年、総製作費10億円をかけて、1988年に劇場版アニメとして公開されました。
近未来的なビル群と昭和の日本風景が入り混じる独特な世界で、主人公「金田正太郎」や「島鉄雄」を中心に暴走族や超能力者、軍隊が入り乱れるアクションが展開されます。序盤のバイクチェイスでも痛々しいシーンが多く、さらに物語が進むと、超能力に覚醒した鉄雄が暴走し、内臓が露出するなど痛ましい描写も多く描かれていました。
とりわけトラウマ級といわれているのが、鉄雄が能力を制御できず周囲を巻き込んで肥大化するシーンです。鉄雄のガールフレンド「カオリ」が押しつぶされ、「カオリが死んでいく! カオリの痛みが俺のなかに入ってくる!」と叫ぶ鉄雄の姿は、見ているだけで苦しくなる描写でした。
視聴者からは「カオリのシーンが近づくと動悸がする」「超名作だけど幼少期のトラウマで子供には見せられない」「作画がすごすぎてトラウマシーンが余計にこびりつく」と語られるほど、強烈なインパクトを残しました。
●『かがみの孤城』
辻村深月氏のベストセラー小説を映画化した『かがみの孤城』は、鏡を通して異世界の孤城に集められた中学生男女7人の孤独や友情を描いた物語です。狼の面をかぶった少女「オオカミさま」から、「見付ければどんな願いもかなう」という鍵を探すよう告げられた彼らは、城でともに過ごしながら心を通わせていきます。
学校で孤立していた主人公「こころ」をはじめ、登場人物たちはそれぞれに問題を抱えており、こころが明かした過去のシーンでは、同級生が集団で自宅に押しかけ、窓越しに彼女を罵倒するショッキングなシーンもありました。視聴者からも「マジで恐怖だった」「最近見たなかで1番ショッキングなシーンだった」などという声が見られます。
クライマックスでは、登場人物たちのトラウマがいっせいに明かされると、いじめや親との確執、子供への性的虐待などリアルな社会問題が描かれ、重厚な余韻を残します。細やかな心理描写と容赦ない悪意が描かれ、視聴者の心を揺さぶる作品です。
●『パプリカ』
筒井康隆氏の同題小説を原作とする『パプリカ』は、他人と夢を共有できる装置「DCミニ」が盗まれ、現実と夢が混ざり合う世界を描いた作品です。DCミニで患者の治療を行うセラピスト「千葉敦子」は、その悪用を防ぐため犯人探しに奔走します。
作中では登場人物が発狂して飛び降りたり、異形の姿の者が空から落ちたりと、衝撃的シーンが多々出てきました。とくに、人形や家電、宗教的な像が動き出す夢のパレードは視聴者に「絶妙な悪夢」と評されるほどで、不気味な映像がトラウマとして残ります。
どこか狂気すら感じられる独特な世界観は「子供の頃に観てトラウマ植え付けられた」「この世で1番怖い映像かも」と、理解できない部分含めて恐怖を感じた人が多いようです。
(LUIS FIELD)
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