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いいとこで止まってんのが焦れる! 再開が待たれるライトノベル原作のロボットアニメ

マグミクス / 2024年11月16日 19時55分

いいとこで止まってんのが焦れる! 再開が待たれるライトノベル原作のロボットアニメ

■かなめと宗介の再会は叶うのか?

 ライトノベル原作のロボットアニメは多数、存在しているなか、続編を切望されながらも新たな展開がなかなか見えてこない作品を3つ、見ていきましょう。

●『フルメタル・パニック!』シリーズ

 アニメ「フルメタル・パニック!」シリーズは、原作の賀東招二先生が多くの脚本を担当したことでも知られる、ドタバタスクールライフ&ミステリー&ミリタリー作品です。

 世界中の紛争の火種を人知れず消して回る謎の軍事組織「ミスリル」に所属する傭兵「相良宗介」が、特殊能力の保持者(ウィスパード)「千鳥かなめ」の護衛任務を与えられることから始まる物語は、2002年のアニメ第1作から2018年の第4作まで、足かけ16年にもわたって制作されました。

 特に第3作『フルメタル・パニック! The Second Raid』から第4作『フルメタル・パニック! Invisible Victory』は13年越しのアニメ化となりファンを歓喜させました。その内容は原作の第7巻から第9巻までとなっており、最終巻まではあと3冊ぶんが残されています。

 その第4作は、かなめと宗介が離ればなれとなったまま終了しており、続編となるライトノベル『フルメタル・パニック! Family』に至る最後の流れがまだアニメ化されていません。いい歳してイチャイチャする誰かさんたちをアニメで観たい……とまではいえませんが、できれば本編の最後までアニメ化してもらいたいと考えているファンは、きっと大勢いるはずです。

●『ナイツ&マジック』

アニメ『ナイツ&マジック』ビジュアル (C)天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会

 アニメ『ナイツ&マジック』の原作は、天酒之瓢(あまざけのひさご)先生によるライトノベルで、オンライン小説として小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されていた作品です。

 交通事故で命を落とした主人公の「倉田翼」は「幻晶騎士(シルエットナイト)」と呼ばれる巨大ロボットが存在する異世界で「エルネスティ・エチェバルリア」として転生してしまいます。メカオタクとしての魂をたぎらせたエルネスティは幻晶騎士のパイロットである「騎操士(ナイトランナー)」を志し、世界的に見ても類まれなる力を得るに至りました。開発者としても才能を発揮したエルネスティは幻晶騎士の性能を飛躍させるなどの功績を挙げ、史上最年少で幻晶騎士開発を主目的とした騎士団「銀鳳騎士団」の団長を任されるなど出世を重ねていくのでした。

 2017年にアニメ化された際は全13話で、原作の第5巻までの内容となっており、省略された部分も多く未登場のキャラクターさえ存在しています。原作は第11巻まで発売されているため、半分以上が未アニメ化のままです。

 2021年にはゲーム『スーパーロボット大戦30』への参戦を果たしており、これは「なろう系」小説を原作とするアニメ作品としては初の快挙となります。ひとつの壁を突破し、多くの人に新たな目標とされている作品ですので、願わくばアニメとしての完結も期待したいところではあります。

■大混乱の果てに

アニメ『IS〈インフィニット・ストラトス〉』キービジュアル (C)Izuru Yumizuru, OVERLAP/Project IS (C)2011 Izuru Yumizuru, MEDIA FACTORY/Project IS

●『IS〈インフィニット・ストラトス〉』

『IS〈インフィニット・ストラトス〉』は弓弦イズル先生によるライトノベルで、アニメは2011年に第1期、2013年に第2期が放送されました。

 女性にしか使用できないはずの世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス(Infinite Stratos)」、通称「IS」(アイエス)の出現により、女尊男卑が当たり前になってしまった時代、主人公の「織斑一夏(おりむら いちか)」は、ひょんなことから男性でありながらISを起動させてしまったため、強制的にIS操縦者育成学校「IS学園」に入学させられてしまいます。幼なじみの「篠ノ之箒(しののの ほうき)」をはじめとする多くの女性に囲まれながら一夏は、前途多難な日々を送る羽目になるのでした。

 当初、原作はMF文庫J(メディアファクトリー/現、KADOKAWA)から発売されていましたが、第7巻発売からしばらく経った2012年に突然、配本が停止し、事実上の絶版状態となりました。しかし2013年にはオーバーラップ文庫(オーバーラップ)で再始動し、既刊を含む第12巻までが発売されました。第13巻で完結の予定とされていましたが2024年9月には作者が絶筆を宣言したため、刊行は絶望的な状況となっています。

 アニメ化についても目立った動きは見られないため、今後の展開には希望を持ちづらいのではないでしょうか。

(早川清一朗)

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