「ここまで堕ちたのか…」クザンの現在を原作者が言及 『ワンピ』“やさぐれ”では済まない被害者も
マグミクス / 2024年11月27日 11時55分
■「利害の一致」がポイント?
長編マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』の物語は長きにわたるストーリーにより、主人公「モンキー・D・ルフィ」を筆頭に、さまざまなキャラクターが大きな成長を遂げてきました。
そのなかには、初登場時からは想像もつかない道を歩んでいるキャラクターもいます。そのひとりが元海軍大将「青キジ」こと「クザン」です。初登場時、海軍大将だったクザンは、過去に「麦わらの一味」を壊滅状態に追い込み、「マリンフォード頂上戦争」においても海軍大将としての仕事をまっとうしていました。
しかし、海軍の元帥という役職をめぐって同じく海軍大将の「赤犬」こと「サカズキ」と対立し、10日間にも及ぶ「パンクハザード」での決闘で敗北を喫し、クザンは海軍を去ります。
海軍を抜けたクザンは、黒ひげ海賊団と出会い、船長「マーシャル・D・ティーチ」から勧誘を受けます。最初は渋っていたものの、「利害が一致してりゃいい」という黒ひげの言葉を聞き、黒ひげ海賊団と行動をともにし始めます。
クザンは黒ひげ海賊団10番船船長となり、扉絵連載「ジェルマ66のああ無感情海遊記」では、その活動の一部が描かれました。
クザンは、黒ひげ海賊団の狙撃手「ヴァン・オーガー」とともに、元四皇「ビッグ・マム」の第35女である「シャーロット・プリン」を拉致し、スイート3将星と呼ばれる幹部のひとり「シャーロット・クラッカー」を全身氷漬けにして戦闘不能にしていたことが明らかになりました。
また単行本107巻では、自身の師匠でもある海軍中将「モンキー・D・ガープ」と戦闘する局面を迎えます。この戦いでも、クザンはガープを氷漬けにし、瀕死の重症にまで追い込んでいました。
さらに「クザンはどんな仕事をしているのか」というファンからの疑問に対して、原作者である尾田栄一郎先生から「部下もいて、黒ひげ海賊団の一員として被害者も出している」「悪事を働くことより、自由に生きることへの意味合いが強い」と回答がありました。
クザンの行動の真意は「利害の一致」が鍵となっており、自身の目的さえ果たせれば、黒ひげ海賊団である必要はないのかもしれません。
いずれにせよ、クザンに良心が残っていることを信じたいところです。自由な生き方のなかに彼なりの「正義」が隠されているのか、今後もクザンの動向から目が離せません。
(マグミクス編集部)
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