令和って意外とコンプラ緩め? 「地上波アウト」と思ったらアニメもドラマもやった過激作
マグミクス / 2024年12月1日 12時35分
■アニメもドラマも過激描写満載?
青年向けの人気マンガでたびたび描かれる過激なシーンは、作品の大きな見どころのひとつといえるでしょう。なかには、「映像化が難しい」「地上波は厳しいのでは」といわれながらもアニメ化だけでなく実写ドラマ化まで果たし、地上波で放送された作品もありました。
●『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
「性」に振り回される5人の女子高生を描いたマンガ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(原作:岡田麿里/作画:絵本奈央)は、2019年にアニメ化、翌2020年に実写ドラマ化されました。
文芸部に所属し色恋沙汰とは縁のなかった女子高生5人が、「死ぬ前にしたいこと」について語り合い、部員のひとりが発した「セックスです」というひと言から性を意識して、振り回され悩む日々の物語です。
アニメ版と実写版では、直接的な性描写は少ないものの、主人公「小野寺和紗(ドラマ版演:山田杏奈)」が幼なじみの男子「典元泉(演:井上瑞稀)」の自慰行為を目撃するという、衝撃的なシーンがありました。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の映像化作品は、「興奮させられたし、清々しいほどに生々しかった」「後半が急展開で思ってたよりドロドロで、感情ぐちゃぐちゃの時期に共感」など思春期の女子高生の悩むさまをリアルに描き、好評を呼びました。特に実写版は「キャスト最強」「もれなく全員かわいい」などと、若手キャストたちの演技、ビジュアル、それをとらえた映像美が評価されています。
●『クズの本懐』
『【推しの子】』で作画を担当した横槍メンゴ先生によるマンガ『クズの本懐』は、2017年にTVアニメ化と実写ドラマ化され、どちらもフジテレビ系で深夜に放送されました。
高校生の「安楽岡花火」と「粟屋麦」が、それぞれ失恋の寂しさを埋め合わせるため、偽りの恋人関係を築き、過激なベッドシーンも多く含まれる作品です。どこまで映像化できるのか心配もされていましたが、アニメ、ドラマともに生々しい描写をふんだんに取り入れて放送されました。
アニメ版では音や動きでも過激シーンが再現されていたほか、実写版では体育館倉庫で花火と麦が体を重ねるシーンもあり、攻めた描写に驚いた人も多かったようです。
また、物語が進むにつれて複雑でドロドロした人間関係はもちろんのこと、アニメ版、実写版でそれぞれ原作と違う結末が描かれているのも見どころのひとつです。
●『監獄学園』
マンガ『監獄学園』(作:平本アキラ)は、2015年にアニメ化および実写ドラマ化された作品です。男女比1対200という特異な環境の高校で、「裏生徒会」によって尊厳を踏みにじられる男子生徒たちを描いた学園ブラックコメディで、かつては「映像化不可能」とまでいわれていました。
胸チラやパンチラ、さらには脱糞や放尿まで、なんでもありの過激な作風が特徴で、アニメ版と実写版ともに大胆な描写が多く盛り込まれています。
特に実写版では、主人公「キヨシ(演:中川大志)」に恨みを抱く裏生徒会の書記「緑川花」を演じた森川葵さんが注目を集めました。森川さんは、屋外での放尿シーンや、ディープキスで鼻血を出して白目を剥き気絶するシーンなど、改変はあるものの原作の過激さを忠実に再現しています。
アニメ版でも性的なシーンは描かれていますが、女の子に謎の光が差し込む演出が加えられ、一定の補正が施されていました。「アニメのパンチラは規制で実写のパンチラはオッケーなの何なん」など、放送の基準を疑問に思った方も多かったようです。
(LUIS FIELD)
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