【漫画】婚活アプリで出会った男性「千円でいいよ」の謎 なんでそんなこと言うの？【作者インタビュー】

■アプリで出会った人と食事をするときの「会計問題」

　婚活の「お会計問題」について描いたマンガ「夫に聞く千円でいいよの謎」が、Instagramで900以上のいいねを集め話題になっています。

　アプリで出会った人と食事をした際に、「千円でいいよ」と支払いの一部を求める男性がいました。作者は、「なぜそのようなことをいうのだろう」と疑問に思い、夫にたずねたところ……。読者からは「これは永遠の課題だ！」「そのときのいい方にもよる」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、無尾 緑さんです。Instagramとブログ、TikTokで作品を発表。またKindleでマンガ作品を無料配信しています。無尾 緑さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーこのエピソードをマンガにした理由は何ですか？

　以前にこの内容をテキストで発表したことがあったのですが、そのときに反響があったのでマンガにしてみました。私は「千円もらう派」の男性の気持ちが純粋に分からなくて、夫の答えに驚いたので……。「マンガにしたら、多くの人が私のように驚いてくれるかな」と思って発表しました。

ーーそのひと言があっただけで、全部ダメになってしまいますか？　それとも、そのようなことをいう男性とは、そもそも話が合わなかったですか？

　たしかにそう考えると、奢（おご）ってくれる男性の性格が素敵だと感じる、ということになるんでしょうか……？　私は全額奢っていただける方しかお付き合いしなかったのですが、奢ってくれるから好きになったのか、好きになる性格の方が奢り派の男性だったのかは、謎ですね。

ーー旦那様の説明を聞いてから、これまで「切った」方に対して、「ちょっと申し訳なかったな……」などと思いましたか？

　そうですね、気遣いでそうしていた方がいたなら謝りたいです。でもやっぱり、初回に全額奢ってくれた夫が大好きです（笑）。

ーー婚活中の方に、アドバイスなどはありますか？

「奢り派」「割り勘派」「多く出してほしい派」、それだけじゃなく、「若い子がいい」「身長が高い方がいい」など、皆さんそれぞれ欲があると思います。それを無視しない方が良いです。私はなぜ自分の欲望をセキララに描いているかというと、「良い子ぶっても幸せになれない」と伝えたいからです。

　私は正直いって、スペックは底辺です。それでもいま理想の夫と結婚して幸せになれたのは、理想を取捨選択して諦めなかったからだと思っています。私の1番の理想は、「お相手の年収」だったので、その分どうでも良いところは妥協（私にとっては妥協ではありませんが）しました。「結婚したい人は皆、私のまねをすれば幸せに結婚できるのでは」と思っています。こんな強欲なドン底女が結婚できたのですから。

ーーこの作品にどのようなコメントが寄せられましたか。

　もっと叩かれるものと思っていたので、意外と賛同意見が多くてびっくりしました。賛同のコメントには、そもそも奢りがいいという人、「で、いいよ」のいい方が嫌だという人の2パターンがありました。

　批判コメントは、「女性がすべてこう思っているといい切るな」「『切る』とは何様だ。傲慢（ごうまん）ではないか」という内容でした。正直に申し上げて、「そこはマンガ的に面白く描こうと思ったらそうなってしまいました。すみません」という感じです。

（マグミクス編集部）