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『宇宙戦艦ヤマト』調べたら超ヤバかった「食糧事情」 帰り道のこと考えてませんね?

マグミクス / 2024年12月13日 6時50分

『宇宙戦艦ヤマト』調べたら超ヤバかった「食糧事情」 帰り道のこと考えてませんね?

■実は何度か触れらていたその厳しい食糧事情

 14万8000光年。往復で29万6000光年。果てしない距離です。

 1974年にTV放送されたアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(以下、パート1)では、ガミラス星人との激しい戦闘や厳しい自然現象を「ヤマト」はただ一艦で乗り越え、無事に地球へと帰還しました。

 そのヤマト、実は食料問題を抱えていました。食事は単調な上に十分な量を搭載していなかったのです。

 ヤマトの食糧事情がうかがえる重要なシーンは、第14話「銀河の試練!! 西暦2200年の発進!!」に登場します。このときヤマトは銀河の出口、オクトパス原始星団で20日間の足止めをくらっており、乗組員にはストレスが溜まっていました。そこで「森雪」が気分を変えるため「沖田艦長」に「餅つき」を提案するのですが、食料が残り2か月分しかないことを理由に却下されます。この時点で地球滅亡まで残り280日となっており、出発から85日、約3か月が経過している計算です。

 つまり、ヤマトが積んでいた食料は約5か月分。最初から片道切符分の食料しか搭載していなかったのです。

 食料不足を補うために、乗組員も努力を強いられました。第6話では「真田さん」が土星の衛星タイタンの氷の中から木の実らしきものやキノコを切り出すシーンが存在しています。またヤマト艦内には農園があり、第9話でトマトのフレッシュジュースが振る舞われていました。

 第16話「ビーメラ星 地下牢の死刑囚!」では、雪と「アナライザー」が食べられる植物を調査するためビーメラ星に降り立ちますが、現地の住民に捕らえられてしまい任務には失敗しています。

 ヤマト艦内で実際に食べられていたものについては第13話に描かれており、パンと麺類、汁物と緑色のペーストが機械でトレーに盛りつけられています。なお第16話にも同じものが登場し、「古代進」が飽きたとボヤくシーンもありました。

 ただし、一度だけ特別なメニューが登場したことがあります。第19話「宇宙の望郷! 母の涙は我が涙」では、旅路の中間地点であるバラン星を前にして沖田が士官を呼びステーキを振る舞っています。パンに青野菜と白野菜、赤ワインも付けられており、「パート1」ではもっとも豪華な食事となっています。

 ヤマトには当然ながら調理場(烹炊所〈ほうすいじょ〉)が存在しており、第10話に登場します。給養員(烹炊員)は最低でも6名が確認できますが、残念ながら何を調理しているのかは定かではありませんでした。

 そのほかの食事としては、第25話「イスカンダル! 滅び行くか愛の星よ!!」でイスカンダル到着後に、「徳川機関長」と「藪機関員」が深皿に入った何かを口に運んでいます。おそらくは、イスカンダルで手に入れた新鮮な食材を使ったスープかシチューでしょう。帰路の食料事情については描かれていませんが、おそらくはイスカンダルで補給したものと思われます。

 なお、「佐渡先生」の日本酒については、どれだけあるのか全く推測できないためノーカウントとさせていただきます。

(早川清一朗)

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