【漫画】もうすぐ中3、習字教室は「続ける？」 生徒の答えに先生「泣くわ…」【作者インタビュー】

■受験勉強で忙しくなる中3、習字教室はどうする？

　書道を教えている作者。その教室に、もうすぐ中学3年になる男の子が通っていました。受験勉強で忙しくなる来年度、書道はどうするのか聞いてみたところ……。

　作者が教えている習字教室での出来事を描いたマンガ「習字教室に通う受験生の話」が、Instagramで1万2000以上のいいねを集めて話題に。読者からは、「最高のほめ言葉ですね」「よっぽどいい雰囲気なんだろうな」「ここが好き、は泣ける」など、たくさんの声があがりました。

　このマンガを描いたのは、漫画家の忍者ママさんです。Instagramで、日常生活や子供の頃の出来事をマンガにして発表しています。コロナ禍で暇を持て余していたとき、当時大学生の長男が「手伝う」といってくれたことから、Instagramでマンガを描き始めました。このエピソードは、「私が感じた幸せをおすそわけできたら……」という想いから、投稿に至ったそうです。詳しくお話を聞きました。

ーーこのマンガ作品は多くの方に読まれましたが、反響はいかがでしたか？

「こんなことをいわれたら最高ですね！」「感動しちゃう」のような、うれしいコメントをたくさんいただきました。

ーーその後も、この男の子は習字教室に通っていますか？

　いまも通っています。塾に通い始めたり、図書館でも自習したりと忙しそうですが、お習字はいまも毎週通ってくれています。彼の将来なりたい職業は大卒が必須なので、「高校受験から頑張ってね」と話しています。先日は、高校受験の願書を出してきたと報告してくれました。

ーーマンガの反響や感想を、男の子に伝えましたか？

　最初は彼の話を描いたことを内緒にしていたのですが、彼のお父さんやお母さんがネットでマンガを見つけて、「これ、もしや君のことじゃないか？」と気付き、喜んでくれたそうです。本人もちょっとうれしそうでした。

ーーほかにも習字教室に通っている中学3年生はいますか？

　習字教室は開講してまだ1年経っていないので、ほかの中学3年生はいないです。「中学3年になっても通える」という道筋を彼が示してくれたので、現在2年の生徒も3年まで続けるかどうか、検討してくれています。また、小学6年の生徒も部活とお習字の両立を検討中です。

ーーこのほかに、習字教室でうれしい出来事はありましたか？

　うちの教室では、「どうせ自分は書けない」という言葉を禁句にしています。「とりあえず頑張ること。頑張ってもできないこともあるけど、始めから書けないとはいわず、頑張ってみよう」という指導をしています。以前は「どうせ書けない」という子が多かったのですが、最近みんないわなくなったなあ……と気付き、うれしく思いました。

ーーこの作品は約半年前の投稿ですが、その後創作活動や取り上げるテーマに変化はありましたか？

　変化は特にありませんが、これまで通り日常の小さな幸せのつぼみを探し、小さな花が開くようなうれしい気持ちをマンガにできたらいいなと思っています。大きな幸せの花はなかなか咲きませんが、小さな幸せの花はいつもたくさん咲いています。

ーー今後、新たに取り組みたい創作活動や、創作以外の活動はありますか？

　運営と原作を担当している息子と、新しい取り組みとして「猫アカウント」を作りました。うちには保護猫が2匹おり、その2匹の日常をエッセイマンガとして投稿しています。もともとのアカウントの投稿頻度を落とさずに猫アカウントも投稿しており、大変ですが、何とか頑張っています。猫アカウントでも「バズり」を起こしていきたいです！

（マグミクス編集部）