「ゲキテイとか反則やろ！」ふいに聞いてブチ上がったいにしえのアニソン＆ゲーム曲

■ふいに聞くとブチ上るいにしえのアニソン＆ゲーム主題歌

　往年の名曲アニソンやゲーム主題歌といえど、時が経てば忘れてしまいます。しかし、ふとしたタイミングで耳目にし「うぉぉぉ！　懐かしい！　フルで聞きたい！」とテンション爆上がりするようなことはないでしょうか。筆者の実例とともに、再び聞きたい、いにしえのアニソン＆ゲーム主題歌を振り返ります。

●『ドリキャス』のゲームの名曲がCMで起用されブチ上る

　その昔、「メガドライブ」「セガ・サターン」「ドリームキャスト」を所持する、セガに熱い信頼を置く友人がいました。

　その彼が、熱中してプレイしていたのが『サクラ大戦』で、ゲームを起動すると、真っ先に流れるテーマ曲が「檄！帝国華撃団」でした。聞くものを高揚させるメロディーに聞き心地のよい歌声は、ゲームをプレイしたことがなくても記憶に刻まれる名曲でした。

　約30年も前の曲で、私もとんと忘れていましたが、2024年末にとあるTVCMでインストバージョンが起用され「なつかし！！」となり、サブスクで原曲を聞くと前奏だけで鳥肌もの、感激してしまいました。

●琴の音でカバーされ原曲がわからないアニソン…

　スーパーなどの店舗内で、なぜか歌謡曲を「琴」バージョンにしたBGMが流れることがあります。歌詞もなく、派手な伴奏もなく、落ち着いた琴の調べのなかに、ふと「この旋律、好きな曲だったはず……」と、タイトルが思い出せずモヤモヤしながら買い物を続けた、ある日のことです。

　悶々は解消しないまま、メロディーを口ずさみ、帰路につき、そしてタイトルは思い出せないのに剣士が刀をふるうアニメの映像がフラッシュバックします……。

　そして突然、「ジュディマリじゃん！！　『るろうに剣心』じゃん！」と、琴の音が『そばかす』だったことに気づき、一気に血液が沸騰、それに紐づいて、川本真琴さんの『1／2』、SIAM SHADEの『1／3の純情な感情』なども次々と思い出し、人目もはばからず、歌って帰った日がありました。

●ふいにカラオケで流れるあの名曲にテンション爆上がり

　小学生の頃、『重戦機エルガイム』や『機動戦士Zガンダム』などサンライズ系のアニメが再放送されており、友人間で休み時間や帰り道など、歌って楽しんだものです。

　いい曲だったなぁと思いつつも、タイトルを調べることもせず大人になったある日、先述のセガ大好き友人とカラオケに行きました。電話帳並みに分厚い本からお目当ての曲を探す、というのがまだ一般的だった時代です。私がその本に目を落していると、セガ友の曲が部屋中に流れました。

　懐かしく疾走感のあるポップな前奏……モニターを見やると楽曲のタイトルとともに『エルガイム』の映像が流れていました。

　一気にテンションがぶち上がった私の口から「おお！！　エルガイム！！」と声が出て、そして楽曲のタイトルが「風のノーリプライ」ということを初めて知ります。彼はその後、『Zガンダム』の「星空のBelieve」、先の「檄！帝国華撃団」をセリフつきで歌うなど、童心に戻る最高のセトリを組んでくれる有能パフォーマーでした。

　ふとしたきっかけで、思い出すアニソンやゲームソングは多く、私もこの記事を書いているなかで『めぞん一刻』の「悲しみよこんにちは」「陽だまり」「硝子のキッス」を思い出しゾクゾクしました。忘れないうちに忘年会のカラオケで歌いたいと思います。

（南城与右衛門）