1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

初代ドラクエは「勇者が竜王を倒す話」 では初代『ファイナルファンタジー』は?

マグミクス / 2025年1月1日 10時10分

初代ドラクエは「勇者が竜王を倒す話」 では初代『ファイナルファンタジー』は?

■毎回世界観が異なる『FF』だが……初代はどんな物語なの?

 国民的RPG「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)シリーズの出発点となった、初代『ドラゴンクエスト』は、1986年にファミコン向けに発売されました。そのストーリーは昔ながらの「英雄譚」のように、シンプルな物語です。魔の権化「竜王」に支配された世界で伝説の勇者の血を引く主人公(プレイヤー自身)が、さらわれた姫を救出しつつ竜王を討伐する……というのが大筋で、以降の「ドラクエ」シリーズも基本的には初代『ドラクエ』の世界観(中世ヨーロッパ風の時代設定など)を踏襲しています。したがって初代の発売から40年近く経過してもなお「ドラクエ」的世界が変わらずにプレイヤーの間で共有できています。

 一方で国民的RPGの双璧をなすのが「ファイナルファンタジー」(FF)シリーズです。今さらながら初代『ファイナルファンタジー』は果たしてどのような物語だったのでしょうか。

 大前提として、「FF」シリーズは「クリスタル」など共通するモチーフこそありますが、タイトルごとにバトルシステムや世界観、時代設定が異なっているのが特徴といえるでしょう。物語の主題も多層的かつそれぞれ「独自路線」です。例えばシリーズ最高傑作の呼び声も高い『FF7』の説明書に記載された導入文は次のようになっています。

「巨大企業・神羅(しんら)が支配する魔晄都市(ミッドガル)で、反乱グループの手により、壱番魔晄炉が爆破された。そのグループの名はアバランチ。星の生命・魔晄エネルギーを吸い取り、自然を破壊する神羅に反抗するため、秘密裏に結成された集団だ。過去、ソルジャーとして神羅で活躍したクラウドも、今回の爆破作戦に加わっていた。あまりにも強大な敵・神羅に対し、はたしてクラウドたちは、滅びゆく星の生命を救うことができるのか!?」(※生命には(いのち)とルビが振られていることもお忘れなく)

 まさに、全文が余すことなく『FF』です。この導入が示す通り、今でこそ複雑で多層的な物語装置として広く認知されている『FF』シリーズですが、やはり初代からその傾向はあったのでしょうか。ということで初代『FF』の説明書にある導入部分を確認してみましょう。

「長い間、人々に語りつがれてきた光の伝説がある。土、火、水、風をつかさどる4つのクリスタルに光が宿る限り、この世界の平和は守られる。そして、クリスタルの光が失われたとき、4人の光の戦士が現われると……。」

 ……想像していたよりかはシンプルです。仮に初代ドラクエを「竜王を倒す物語」とまとめるなら、初代FFは「4つのクリスタルの力を取り戻す物語」といえそうです。

 ところがいざ進めてみると……実はこの物語はリニアな冒険譚でなく過去と現在を超越した壮大なスケールだったことが判明します。そう、一見シンプルなようで、『FF』もまた初代からフルスロットルで『FF』だったのです。

(片野)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください