「最後のザク」はどれ? 宇宙世紀の「ジオンの象徴」調べてわかった意外な事実とは
マグミクス / 2024年12月23日 6時50分
■「ジオンの象徴」とされたMSの「最後」って?
おなじみ「ザク」の、ひとつ目をギョロつかせてコロニーに侵入しMS戦を繰り広げた「最初のインパクト」は凄いものでした。では「最後のザク」というと、どれになるのでしょうか。「宇宙世紀」に限って探ってみましょう。
いわゆる「一年戦争」における「最後のザク」は、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場した「ザクII改」でしょう。劇中の時間は宇宙世紀0079年12月9日から25日であり、連邦軍とジオン軍の終戦は0080年1月1日ですから、ほぼ間違いなく最末期のザクです。
重力下でも「ドム」のホバー移動のような芸当ができていることから、もっとも数の多いザクII F型より推力が大きくアップしているのは明らかです。ビームサーベルの斬撃にもある程度は持ちこたえ、相討ちとはいえ「ガンダムNT-1(アレックス)」を撃破していました。ほぼ戦闘経験がない新兵が乗っていたことで、逆に高性能ぶりが証明されています。
もっとも、僚機の「ケンプファー」がNT-1の武装や装甲を(事前の襲撃で)はぎ取り、敵機のパイロットも戦闘に不慣れなテストパイロットであった事情は差し引いておくべきでしょう。
その後にザクの名前を継いだのは、TVアニメ『機動戦士ガンダムZZ』に登場した「ザクIII」です。前作のTVアニメ『機動戦士Zガンダム』に登場した「ハイザック」は連邦軍とジオン軍の技術をニコイチにしており、ネオ・ジオンの技術者はそれを認めず、「正当なザク後継機」として開発したものです。
このザクIII、装甲を強化した上に顎部にメガ粒子砲、腰にはビームサーベル兼用のビームキャノンを搭載し、出力はハイザックをはるかに上回ります。次世代主力機争いで「ドーベン・ウルフ」に敗れていますが、一応は量産機という位置づけ……どこが量産機? という印象です。
そして「ザクIII改」は、「強化人間専用機」として極限までチューンナップされた機体です。複数のドーベン・ウルフと互角に立ち回っており、「最強のザク」には違いありません。ただ、搭載された「バイオセンサー」でバリアを張るなど、およそザクらしからぬ戦い方をしていました。
アニメ映像化されたなかで名前を継承した「最後のザク」は、この「ザクIII改」になるでしょうか。その名は意外と早々に消えていました。
時間的に「最後のザク」は、『∀ガンダム』の「ボルジャーノン」でしょう。
宇宙世紀の時代が「黒歴史」として封印されるほどの歳月が過ぎ去った後に、遺跡から大量に掘り出されていました。名前は、「ルジャーナ」という領主の名にちなんでいます。
その型式番号「MS-06」はザクIIと同じであり、宇宙世紀を知る人々からも「ザク」と呼ばれていたことから、ほぼ当時の機体で間違いないと思われます。しかも、旧式のザクIまで掘り出され、数が少なくレアだからと、低性能なのに隊長機にされていました。
なぜハイザックでもザクIIIでもなくザクIIなのか、わざわざそのような旧型機を何千年も保存した酔狂さは不思議がられましたが、主武装が実弾兵器のためメンテナンスもしやすく、対ビーム防御をしていた「スモー」や「ウォドム」などの高性能機を撃破しています。
ボルジャーノンを埋めた人は「ザクIIはジオンを象徴する傑作機!」と言いたいために、1万年ほど先を読んでいたのかもしれません。
(多根清史)
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