井之頭五郎は今回で終わる可能性あり? 松重豊の幅広過ぎる実写化キャラ
マグミクス / 2024年12月31日 22時15分
■日本を代表する名バイプレイヤーは猫にだってなれる!
188cmの長身とコワモテのビジュアルで、これまで無骨やハードボイルドな役柄も多かった俳優、松重豊さんは、2012年に放送された『孤独のグルメ』の主人公「井之頭五郎」役が当たり役となり、これまでにシーズン10までが制作されるほど人気を集めています。
五郎のように寡黙なイメージも強い松重さんですが、過去にはさまざまな実写化作品において意外な役も演じていました。
●『今日の猫村さん』
ほしよりこ先生のマンガ『今日の猫村さん』は、自分を拾ってくれた飼い主「ぼっちゃん」との再会を目指して家政婦として働く猫「猫村ねこ」の毎日を描いた作品です。前向きな猫村さんが頑張る姿に癒やされるファンも多い作品の実写ドラマ化が発表された際、SNSでは「いったいどんな作品になるのか分からない」と戸惑う声も続出していました。
そんな話題の実写ドラマで、松重さんはなんと主演として猫村さんを演じています。猫のかぶりものと、ピンクのエプロン(原作と同じ「NECO」の刺しゅう入り)を身につけた松重さんというギャップも見どころのひとつとなっており、「周りよりも大きくていかついはずの松重さんが、どんどん猫村さんに見えてくる」「『ふふふ』っていう笑い方含めて、猫村さんの穏やかな喋り方も自然でかわいい」と、その演技力をもって猫村さんをしっかりと再現しました。
●『ブラッディ・マンディ』
天才ハッカーの高校生「高木藤丸(演:三浦春馬)」が、ウイルステロに立ち向かうサスペンスマンガ『ブラッディ・マンディ』(原作:龍門諒/作画:恵広史)を実写化したドラマで、松重さんはテロ組織と戦う公安特殊組織「THIRD-i」の一員「加納生馬(かのう いくま)」を演じていました。
当初加納は藤丸のことを子供として疑っていましたが、ハッキング能力で次々と問題を解決する藤丸徐々に認めていきます。ふたりの間には次第に信頼関係が構築され、藤丸が窮地に陥ったときは加納が助けてくれるだけでなく、藤丸の妹「遥(演:川島海荷)」まで気にかける描写もありました。さらに組織内の裏切り者にゴム弾を撃たれるも、撃たれたことには言及せずに最後まで救おうとする人格者の一面も見せています。
加納は無骨な見た目で当初は藤丸にも冷たかったためか、当時「絶対黒幕だと思ってた」という声もありましたが、「どんどん頼れるキャラになっていって何気に推しだった」「このドラマですごい印象に残って松重さんの存在を認識した」など、認知度、人気を獲得した作品となりました。
●『深夜食堂』
繁華街の片隅にひっそりと佇む「めしや」を舞台に、マスターが作る料理と人間ドラマを描いた『深夜食堂』(作:安倍夜郎)は、日本だけでなく韓国や中国、台湾と海外でも実写ドラマが制作されています。
松重さんはシリーズ1作目の第1話から登場する、ヤクザ「竜」を演じました。サングラスをかけ、黒づくめといういかつい風貌の竜は初めて店を訪れた際、「赤いウインナー」を注文、「マスター(演:小林薫)」は「タコの形で炒めてやろうか」と調理して提供します。
それ以降、赤いタコさんウインナーに感動した竜は店の常連となり、シリーズ2作目の第1話では赤いウインナーに込められた過去が明かされました。竜の過去に隠された恋をめぐるエピソードは、ファンの間で「号泣回だった」「松重さんの演技がすごく泣かせる」と涙を誘う神回として知られています。
●『重版出来!』
松田奈緒子先生原作の『重版出来!』のドラマ版では、松重さんは新人編集者の主人公「黒沢心(演:黒木華)」の上司「和田靖樹」役で出演しています。
心を演じた黒木さんや、先輩の「五百旗頭敬(いおきべ けい/演:オダギリジョー)」を含め原作とのビジュアルが近いキャスティングがそろっていましたが、松重さん演じる和田は原作では少し太めの体型でした。
ビジュアルこそ異なりますが、熱烈ファンの阪神タイガースが負けていると機嫌が悪くなる性格や、編集長として部下を導く一面を原作通りに再現しています。「全然原作とは違うけど、キャラの本質はちゃんと演じてくれてた」「編集長の威厳は松重さんだからこそ重厚なものになってた」と絶賛する声も出ています。
実写化作品で幅広い役柄を演じている松重さんは、2025年1月10日に公開される『劇映画. 孤独のグルメ』で主演だけでなく脚本、監督も務めています。松重さんは『孤独のグルメ』の新シリーズが制作されるたびに「店もネタも尽きた」「俺が1人で食っているだけで誰が見るの?」とネガティブなコメントを出すのが恒例となっていますが、今回も「映画の集客も見込めないような事態になれば、僕はかねて公言している通り、責任を取って『孤独のグルメ』から身を引きます。」とコメントしています。
「それでもやっぱり無理のない範囲で続けてほしい」「やっぱり五郎さんは松重さんじゃないと」と、ファンとしては、まだまだ松重さんが演じる五郎を待っているようです。
(田中泉)
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