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『キャッツ・アイ』「本当の最終回」はアニメ化されてなかった? 新作アニメ化してほしい神エピソードたち

マグミクス / 2025年1月5日 13時10分

『キャッツ・アイ』「本当の最終回」はアニメ化されてなかった? 新作アニメ化してほしい神エピソードたち

■実はアニメ化されていなかった本当の最終回

 北条司先生の人気作『キャッツ・アイ』が2025年に再アニメ化され、動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」の「スター」で独占配信されると発表されました。オリジナルテーマの歌唱をAdoさんが担当することにも注目が集まっています。

 アニメ『キャッツ・アイ』は1983年に第1期、1984年に第2期が放送されましたが、いずれもアクションを重視したオリジナルエピソードが多く、原作のエピソードはほとんど採用されませんでした。

 ここでは、新作アニメでぜひとも採用してほしい原作エピソードを紹介します。

 まずは最終回の「絆よ永遠に!」と後日談として描かれた「恋ふたたび」です。「絆よ永遠に!」は、キャッツ・アイの「来生瞳(きすぎ ひとみ)」(三姉妹の次女)と、刑事だけど恋人の「内海俊夫(うつみ としお)」の恋の結末を描いた傑作として知られています。

「恋ふたたび」は、俊夫が記憶を失った瞳と再会するエピソードで、ファンの間では「真の最終回」として語り継がれてきました。伏線となった「風のデジャブー」とあわせてアニメ化してもらいたいと思います。

 キャッツ・アイとして逃げる瞳と追う俊夫が古井戸に落ちてしまう「できるならこのままで」や、父親からクリスマスプレゼントをもらったことのない「来生愛(きすぎ あい)」(三姉妹の三女)が父親の肉声のレコードを聞いて涙する「愛のメリークリスマス」などの小品もアニメで見てみたいものです。

 原作の中盤は、くっつきそうでくっつかない瞳と俊夫、俊夫に思いを寄せる女刑事の「浅谷光子(あさたに みつこ)」を中心としたラブコメ路線が続きました。なかでもユニークなのが、浅谷とアニメには登場しなかった怪盗「ねずみ」こと神谷真人(かみや まさと)の恋愛エピソード「忘れていたプロポーズ」と「あぶないサードラブ!」です。

「忘れていたプロポーズ」は、俊夫に失恋して落ち込む浅谷を神谷が慰めますが、うぶな浅谷が神谷の言葉をプロポーズと受け取って恋してしまう騒動が描かれます。浅谷のいじらしさ、かわいらしさがよく出ているエピソードでした。

 続く「あぶないサードラブ!」は神谷にも失恋した浅谷が、男装をした「来生泪(きすぎ るい)」(三姉妹の長女)に惚れてしまうというお話です。きっとこの世に少なからず存在する浅谷光子ファンが歓喜するでしょう。

■原作のクライマックスともいえるエピソードも

『キャッツ・アイ』アニメティザービジュアル (C)北条司/コアミックス

 あとはやはりクラナッフ・シンジケートをめぐる一連のストーリー「アフロディーテのめざめ」から「最も危険なゲーム」までもアニメ化してほしいものです。来生三姉妹の父親「ミケール・ハインツ」に嫉妬した双子の兄「クラナッフ・ハインツ」の挑戦と悲壮な最期が描かれており、原作のクライマックスともいえるストーリーでした。

 さらに、原作では描かれなかった幻の彫像「アテナイのアフロディーテ」の海中からの引き揚げや、キャッツ・アイの活動の最大の目的である父「ミケール・ハインツ」と、来生三姉妹の再会までアニメで描くことができれば、原作ファンのみならず、多くの『キャッツ・アイ』ファンが喜ぶものになるのではないでしょうか。

 どのような『キャッツ・アイ』が誕生するか、楽しみに待ちたいと思います。

(大山くまお)

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