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色んな理由で「アウト」扱いされたアニメ 楽しんでたけど「苦情」は仕方ないかな

マグミクス / 2025年1月6日 19時55分

色んな理由で「アウト」扱いされたアニメ 楽しんでたけど「苦情」は仕方ないかな

■多感な子供への悪影響を懸念する親の声も

 昼間やゴールデンタイムなど、子供が視聴する時間帯に放送されるアニメでも、たまには刺激の強いシーンが流れることがあります。ファンとしては楽しめる場面でも、苦情やBPO(放送倫理・番組向上機構)へ意見が寄せられた作品もありました。

●『週刊ストーリーランド』

 1999年から日本テレビ系で放送された『週刊ストーリーランド』は、世界中から集めた物語や視聴者が作った物語を、オムニバス形式のアニメで紹介するバラエティー番組です。ユニークな番組として人気を集めるなか、クレームが寄せられるほど衝撃的なエピソードもありました。

 特に問題となったのは内気な女子学生「田中みさき」が、意中の男子「上杉明」へ誕生日にセーターをプレゼントするエピソードの「危険な贈り物」です。みさきは明へ無言電話をかけるほか、玄関の外から手首を引っ張る、夜道に首を絞めるなど、ストーカーまがいの行為で彼の採寸を試みるのでした。

 ある日、みさきは明が自身の悪口を言っている場面に遭遇してしまい、それが気になってセーターを編めなくなってしまいます。そして誕生日に右腕がないセーターを明に渡すと、なんと彼の腕を切断し「似合うようになった」と不気味にほほ笑むのでした。

 視聴者の間では「トラウマ回」のひとつとして数えられるエピソードで、ショッキングなラストシーンから放送直後には300件以上もの苦情があったそうです。

●『ドラゴンボール超』

 TVアニメ『ドラゴンボール超』の一部の描写は、不適切な内容としてBPOに意見が寄せられました。該当するのは「天津飯」の道場に現れた美女「ユーリン」が、「亀仙人」に尻をつつかれたりパンツを見られたりなどのセクハラシーンがあった、第89話といわれています。

 BPOの公式サイトには、2017年5月の視聴者からの意見として「アニメ番組で、断ることのできない年上の男性から、若い女の子が身体を触られたり、下着を覗かれたりというシーンが放送された。ストーリーとはほとんど無関係だ。我が家の子どもも大好きで毎週欠かさず見ているが、子どもも見るアニメとしては不適切な内容だ」と、亀仙人の行動への指摘と思われる内容がありました。

 女性好きな亀仙人の行動は、ファンからすればシリーズ初期からのお決まりのパターンでしたが、毎週日曜午前9時から放送されていたこともあり、保護者目線では見過ごせない場面だったようです。

●『七つの大罪』

 国に指名手配される主人公「メリオダス」と王女「エリザベス」、その仲間たちの冒険を描いたTVアニメ『七つの大罪』(原作:鈴木央)は、2014年に夕方5時より放送されました。序盤からメリオダスがエリザベスの胸を揉んだり、スカートをめくったりなどのシーンがあり、ネット上でも「話は面白いのに無駄なセクハラシーンが多過ぎ」といわれた作品です。

 2014年12月には、BPOへ「夕方の時間帯での放送にもかかわらず、主人公がヒロインのスカートをめくって下着が見えたり、女性キャラクターが胸を強調した服を着るなど、性的なシーンが多いアニメ番組がある。子どもの健全な成長に悪影響を及ぼすと思われるので自重してほしい」との意見があり、時期と内容から本作への言及とうかがえます。

 物語が進んでふたりの過去や関係性が明らかになると、単なるセクハラとは言い難いとの意見もあるものの、親として多感な子供が観るには心配になるのは仕方ないでしょう。

(LUIS FIELD)

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