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PlayStation 4が直面する「厳しい現実」 大作ラッシュからハブられ「SIEも見限った?」

マグミクス / 2025年1月9日 7時40分

PlayStation 4が直面する「厳しい現実」 大作ラッシュからハブられ「SIEも見限った?」

■「あの作品も出ないのか」PS4に押し寄せる時代の移り変わり

 2013年11月15日に発売された「PlayStation 4」は、さまざまな名作・良作が遊べる家庭用ゲーム機として長年活躍し、この2025年に入っても多くのプレイヤーを楽しませています。

 一方でPS4向けの対応タイトルは近年減少傾向にあり、話題作のリリース先から外れるケースも増えました。新しいタイトルの提供先に選ばれずとも、これまでリリースされたゲームが遊べる点は変わりません。しかし、ゲーム機の展開として足が止まってしまうのもまた事実です。

 PS4の歩みは、もうしき終焉を迎えてしまうのか。近年の大まかな展開と2025年の話題作を通して見えてくる、「PS4のいま」をお伝えします。

●PS4の終焉は、2024年にもその兆しがあった?

 2020年に「PlayStation 5」が発売されましたが、即座にPS4の立場がなくなったわけではなく、2021年、2022年も変わらず活躍を続けました。例えば、2022年を代表する世界的な大ヒット作となった『エルデンリング』は、主だったプラットフォームのほかPS4版もリリースされています。

 しかし、話題作が徐々にPS4版を出さない選択を取るようになり、その傾向は2024年でさらに顕著となりました。

 リメイクシリーズの第2作目『ファイナルファンタジーVII リバース』(2024年2月29日発売)はPS5専売で販売され、後にPC版の登場も明らかに。このリメイクシリーズの先陣を切ったのはPS4版『ファイナルファンタジーVII リメイク』でしたが、『FF7 リバース』を含め、PS4は後の展開から外されてしまいます。

 国民的RPGシリーズのナンバリング3作目を現代に蘇らせた、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が2024年11月14日に発売され、こちらの作品もPS4版は出ずじまい。Nintendo Switch版はあるため、PS4の性能的な問題ではないと思われていますが、実際のところは不明です。

「The Game Awards 2024」で最優秀タイトルに贈られる「Game of the Year」に選ばれた『アストロボット』(2024年9月6日発売)も、PS5専売でPS4版はありません。『アストロボット』はソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発(PlayStation StudiosのTeam ASOBI)・発売した作品なので、PS4版がないという事実は他社のゲームよりも重みが増します。

 この一例だけでも分かる通り、ゲームを展開する選択肢として、PS4は徐々に存在感を失っていきました。そしてこの流れは、2025年でより明確となります。

■2025年の話題作が遊べないPS4の現状

PS4では、最新のゲームが求める性能に追いつけなくなっているのも要因のひとつ。画像は『モンスターハンターワイルズ』 (C)CAPCOM

●世界的ヒットシリーズの視野に入らなくなった、2025年のPS4

 2025年1月だけ見ても、さまざまなタイトルがゲーム業界を盛り上げます。そのなかでも、一騎当千のアクションと爽快感で人気を博すシリーズの最新作『真・三國無双 ORIGINS』に注目するゲームファンが数多くいます。その対応ハードは、PS5/Xbox Series X|S/Steamに限られており、PS4版の予定はありません。

 先ほど名前を挙げた『ドラクエ3』に続き、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』も2025年に登場しますが、リリース先はNintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/Steam/Windowsのため、今回も同様にPS4版は見送られています。

 近作の展開で海外人気も大きく伸びたハンティングアクションの最新作『モンスターハンターワイルズ』は、PS5/Xbox Series X|S/Steam向けに、2月28日に発売予定です。シリーズの転換期となった『モンスターハンター:ワールド』がPS4を代表する作品のひとつだったため、その最新作がPS5世代に移ることに時代の移り変わりを感じます。

 そんな『モンスターハンターワイルズ』すら脅かすビッグタイトル『グランド・セフト・オートVI』も、2025年秋に登場する模様です。対応ハードは、S5とXbox Series X|Sと、選択肢がかなり少なくなっています。

 そして専売タイトルとして発売予定なのが、『Ghost of Tsushima』に続く第2弾『Ghost of Yotei』と、コジマプロダクションの最新作『Death Stranding 2 On The Beach』です。いずれも年内に発売される予定ですが、対応ハードはPS5のみとなります。

●2025年はPS4が一線をしりぞく時期か

 もちろん、2025年に発売される全てのタイトルから、PS4がそっぽを向かれたわけではありません。『FREEDOM WARS Remastered』や『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』、『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争』に『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』と、PS4版もリリースされる新作は少なくありません。

 しかし、今回取り上げた『モンスターハンターワイルズ』と『グランド・セフト・オートVI』が、2025年のゲーム業界に大きな影響を与えるのはほぼ間違いありません。また、『真・三國無双 ORIGINS』やHD-2D版『ドラクエI&II』、『Ghost of Yotei』、『Death Stranding 2 On The Beach』も、それぞれの購買層に強く訴えかける作品ぞろいです。

 こうした期待作や話題作に関われない2025年のPS4は、厳しい局面を迎えつつあるといえるでしょう。また公式サイトでは、「日本国内におけるPlayStation 4の出荷は終了しました」と記載されており、幕引きの近さを実感します。

 どんなに素晴らしいゲーム機であっても、時期とともに表舞台から降りていきました。PS4の番がそろそろ回ってくるのかもしれません。

(臥待)

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