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原作との違いに作者が「ひと言申した」アニメ 不満を言いたくなるのも仕方ない?

マグミクス / 2025年1月8日 19時20分

原作との違いに作者が「ひと言申した」アニメ 不満を言いたくなるのも仕方ない?

■作者が口にした両極端な不満?

 人気のマンガや小説がアニメ化されるのは、ファンだけでなくもちろん原作者にとっても喜ばしいものです。しかし、過去には信頼して任せたアニメ作品の出来栄えに関して、原作者がさまざまな「意見」を述べたこともありました。

●『あひるの空』(2019年)

 アニメ『あひるの空』は日向武史先生によるバスケットボールマンガが原作で、白熱した試合描写が多くの視聴者を魅了しました。しかし、アニメ版で取り入れた、独自の演出が議論も呼びます。

 第37話では、選手のひとり「不破豹」の目から光のオーラが漂う描写が追加され、同ジャンルの人気作『黒子のバスケ』との類似点が指摘されました。『あひるの空』は現実路線なのに対し、『黒子のバスケ』は「特殊能力」のようなプレイスタイルの描写が多く、大きな違いがあるなかでの類似演出です。

 視聴者だけでなく日向先生もこの演出に不満を持ったようで、自身のX(旧:Twitter)へ「逃げるなら最初からやるなよ」と厳しい意見を投稿しました。後に該当シーンは修正され、目の部分は現実的な描写に変更されています。

●『回復術士のやりなおし』(2021年)

 月夜涙先生の同題ライトノベルを原作とする『回復術士のやり直し』は、仲間から虐待を受けた主人公「ケヤル」が過去に戻り、「ケヤルガ」と名を変えて復讐を果たすファンタジー作品です。刺激的な描写が多く、地上波では過激さを抑えた演出が採用されました。

 原作者の月夜先生は作品を総じて高く評価しつつ、アニメ版で追加された性的な場面が「ケヤルガと複数人が交わる描写」に偏ってしまったことを、後悔した点にあげました。また、「2期が作れるなら」と期待を寄せつつ、続編には原作者として「積極的にキャラごとに魅力を引き出す」ようなサービスシーンを書き下ろし、さらに深く関わりたいとの意向を示しています。

●『理系が恋に落ちたので証明してみた』(2020年・2022年)

 2期まで制作された『理系が恋に落ちたので証明してみた』は、主人公「氷室菖蒲」と研究メンバー「雪村心夜」を中心に、理系ならではの論理的な視点から恋愛を描いたラブコメディーです。

 原作者の山本アリフレッド先生は、SNSに投稿したマンガで「作者が自分の作品のアニメに対する不満を話します」と触れつつも、実際の内容はアニメスタッフを称賛する内容でした。

 まず、放送前にスタッフに文系しかいなかったため、山本先生は「キチンと調べ、徹底的に追求して作ってほしいです!」と要望したそうです。結果として、完全数や双子素数など、高度な数学の概念がCMの前後に挿入される一場面で織り込まれました。

 原作よりも高度な数学要素を入れ込んだ内容に山本先生は「原作者を凌駕すんなあ」と、うれしい悲鳴をあげていました。また、視聴者に数学の知識がなくても作品の理解に問題なく、さらに理数系分野に詳しい視聴者も深く楽しめる配慮だったため「完璧なシステム」と絶賛しています。

 ほかにも、山本先生は繊細な作画や巧妙な伏線、声優陣の演技力もアニメが原作を超えたとして、「どいつもこいつも優秀すぎない!? 原作の立場がなくなんだろ!!」とも語っており、特殊な「苦言」の例となりました。

(LUIS FIELD)

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