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『ガンダム』はかなく散った「ジオン公国軍」の戦闘用艦艇…MSのマトって言うな

マグミクス / 2025年1月15日 7時10分

『ガンダム』はかなく散った「ジオン公国軍」の戦闘用艦艇…MSのマトって言うな

■どうしても「やられ役」に見られがちではありますが

 アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する「メカ」というと、やはり花形は「モビルスーツ」になるでしょう。艦艇も相応に登場しますが、どうしてもそのモビルスーツの格好の的となった印象は拭えないのではないでしょうか。

 とはいえその艦艇、特にジオン公国軍の艦艇は、なかなかに力の入った個性的なシルエットを見せてくれます。TVアニメ本編では4つの艦種が描かれていました。

●ムサイ級軽巡洋艦

「ムサイ級」は物語序盤から「シャア・アズナブル」の乗艦として登場していたフネです。第4話でワッケインが「ムサイごとき軽巡洋艦」と発言しており、やや格下のクラスと考えられるでしょう。

 モビルスーツは艦橋下部の格納庫に4機、艦首の大気圏突入用カプセル「コムサイ」に2機、収容可能です。

 連装メガ粒子砲を3基ないし2基搭載し、各種ミサイルランチャーを装備します。ただ対空火力は貧弱だったようで、第38話では「セイラ・マス」の駆る「Gファイター」により、2隻のムサイが一方的に撃沈されていました。

●チベ級重巡洋艦

「チベ級」は宇宙世紀0070年に就役した重巡洋艦です。当初は戦艦にカテゴライズされていたものの、その後のミノフスキー粒子の発見およびメガ粒子砲の実用化で陳腐化したため、グワジン級の登場にともない重巡洋艦に改められます。

 近代化改装により搭載された3連装メガ粒子砲2基のほかミサイル発射管を備え、さらに連装大型対空機関砲を装備し対空火力が充実していました。モビルスーツは8機運用可能で(異説あり)、カタパルトも備えています。

 12機の「リック・ドム」を3分足らずで撃墜されたことで知られるコンスコン隊の旗艦であり、その「コンスコン」の座乗艦は、「アムロ・レイ」の駆る「ガンダム」に「ビームサーベル」2本で仕留められてしまいました。

●ザンジバル級機動巡洋艦

「ザンジバル級」はジオン公国軍で唯一、大気圏内外での巡航能力を持つ艦艇です。ブースター使用での大気圏離脱能力も持ちます。

 各種メガ粒子砲や機関砲のほか、超大型ミサイル「Jミサイル」を装備しおり、その一撃は連邦艦艇を葬り去る威力を見せました。

 モビルスーツ搭載数は諸説あり、6機とも9機ともいわれています。そのモビルスーツよりはるかに大きなモビルアーマー「エルメス」も、ザンジバル級にて運用されていました。

 シャアをはじめ、ランバ・ラルやマ・クベなどジオン軍の主要キャラクターが座乗するフネでもありました。最終話では「キシリア・ザビ」が、シャアにより艦のブリッジごと吹き飛ばされています。

●グワジン級戦艦

「グワジン級」は、艦隊の旗艦となるべく建造された艦艇です。特徴的な球形の大型燃料タンクに見られるように航続距離に優れ、居住性もよく、緊急時には政府機能を移すことも考慮に入れられていたといいます。

 多数のメガ粒子砲、ミサイルランチャーを備え、モビルスーツ搭載数は10機から24機まで諸説あるもののいずれにせよ他艦種の追随を許しません。

 ネームシップの「グワジン」はキシリアの座乗艦で、資料によっては1番艦とされていますが、多くは「デギン・ソド・ザビ」の座乗艦「グレート・デギン」を1番艦としているようです。ほか、アニメ本編中には「ドズル・ザビ」座乗艦の「グワラン」、そして「グワリブ」の名前が見られます。

(マグミクス編集部)

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