「土日は寝不足確定」「期待超えた」1話から視聴者を夢中にさせる2025冬アニメ3選

■アニメ監督にフィギュアスケート、沖縄……作品ならではの魅力が注目の春アニメ

　2025年冬アニメが出そろいましたが、どの作品を視聴中ですか？　この記事では1話でさっそく視聴者の心をつかんだ2025年冬アニメをあげていきます。

　オリジナルTVアニメでいえば、MAPPAが制作する『全修。』です。同作では有名アニメ監督の「広瀬ナツ子（CV：永瀬アンナ）」が子供の頃から好きだったアニメ『滅びゆく物語』の世界に転生し、物語の展開を覆していきます。

　事前のPVはお仕事系作品に見える流れだったため、異世界転生だと分かった際には一部の視聴者から「残念」という意見も見受けられました。しかしMAPPAの高クオリティな作画はもちろん、他作品へのオマージュとして『風の谷のナウシカ』の「巨神兵」に似た巨人や『美少女戦士セーラームーン』を思わせるキャラクターの登場によって大きな盛り上がりをみせています。

　異世界もののオリジナルアニメという斬新なアイデアに、視聴者から「正直わけ分からないからこそ、予測不能な面白さが楽しめそう」と期待する声もありました。今後も他作品のオマージュが登場するのかにも注目です。

『全修。』は毎週日曜日23時45分より順次、テレビ東京ほかで放送されています。

　続いて、女子ジュニアのフィギュアスケートにかける想いを描いた『メダリスト』も第1話から好評を博しました。遅咲きの主人公「結束いのり（CV：春瀬なつみ）」と、新米コーチ「明浦路司（CV：大塚剛央）」が二人三脚でスケートへ挑戦する様子が描かれます。

　放送前は、制作会社であるENGIの過去の実績から作画を心配する声もありましたが、放送後に不安は払しょくされます。特に1話の終盤で、いのりがスケートへの熱意を訴えかけるシーンは「取り柄も居場所もない少女がフィギュアに賭ける想いが伝わってきた」と感動した視聴者が続出しました。

　またYouTubeで配信された「TVアニメ『メダリスト』アニメ放送直前SP」にて、司の声を担当した大塚さんがプロデューサーから聞いた話として「全話納品済み」だと発言しています。最後まで安定した作画や演出に期待がかかるとともに、スケートリンクで繰り広げられる熱い物語にも注目です。

『メダリスト』は毎週土曜日25時30分より順次、テレビ朝日系列で放送されています。

　上記の2作に比べたら、前評判は低かったかもしれませんが『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』も放送後、かなりの盛り上がりを見せた作品です。

　同作は、東京から沖縄に転校してきた主人公「中村照秋（なかむら　てるあき、CV：大塚剛央）」が、秘かに思いを寄せる「喜屋武飛夏（きゃん　ひな、CV：鬼頭明里）」の方言に苦戦しながら、もうひとりのヒロイン「比嘉夏菜（ひが　かな、CV：ファイルーズあい）」を交えた3人の賑やかな日常が楽しめます。

　沖縄が舞台となる作品ではあるものの、地元民しか分からない小ネタは少なく、文化の違いから発展する騒動が中心になるため、沖縄あるあるを知らなくても十分楽しめます。第1話でも、他作品のパロディも含めたクスっと笑える物語が展開され、サーターアンダギーを照秋に渡したくても勇気が出ない夏菜のいじらしさを含めて話題になりました。

　勢いのある作風に、視聴者からは「ラブコメ以外が楽しめる稀有なラブコメ」「変なパロディも楽しくて、沖縄に行きたくなった」との声があがりました。

『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』は毎週土曜日25時より順次、TOKYO MXほかで放送されています。

（LUIS FIELD）