【漫画】バイト先の透明人間の顔が見たくて映画に誘ったら…キュンとする結末に「最高です！」【作者インタビュー】

■感情が高ぶると透明化が解ける！

「透明人間は強い感情を覚えると、その瞬間だけ透明化が解ける」と聞いたナタリーは、バイト仲間の透明人間、ハーバートの顔を見てみたくなりました。そして彼の感情を揺さぶるために自宅での映画鑑賞に誘いますが、彼の顔は透明のままで……。

　天野リサさん（@amano1972）による創作マンガ『透明人間の顔を見る方法』がX（旧：Twitter）で公開されました。読者からは「面白い」「最高です」「かわいい」「キュンキュンする」「好き」「続きが読みたい」などの声があがり、投稿には6.7万いいねの反響が集まっています。

　作者の天野リサさんに、お話を聞きました。

ーー透明人間が登場するお話ですが、マンガを描くうえで工夫なさったことや心がけたことなどを教えて下さい。

　ハーバート（透明人間）になるべく物を持たせたり、服のシワを立体的に描いたりすることで、「見えないだけで肉体はちゃんとそこにある」ことの表現を工夫しました。

ーーお話のラストでハーバートの顔が見えた理由について読者の解釈が分かれていますが、作者としてはどのようなお考えで描かれたのでしょうか？

　ナタリーと目が合ってびっくりしたことと、これはハーバート自身に自覚はないですがナタリーの泣き顔に見惚れてしまったことの2点から強い感情が生まれてうっかり出ちゃった感じです。

　蛇足ですが、ハーバートがこれまでどれだけ面白い映画を見ても姿が出なかったのは、彼がガッツリ感情移入して見るタイプではなく俯瞰して見るタイプだからです（ナタリーは逆）。

『継とあやかし』の単行本1巻が発売中（小学館）

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　全裸で、外でXをしていた透明人間の方と、引用リポストで、ナタリーの部屋でふたりが観ていた映画を全部当てていた方です。ほんの一部のワードしか出していなかったのに伝わってうれしく思いました。

ーー「サンデーうぇぶり」にて連載中の『継とあやかし』の単行本1巻が2025年1月10日に発売されました。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか？

　この作品は継という少女が、あやかしと戦う物語であり、父娘のけんかの物語でもあります。継の勝気でタフな精神力とガンガン成長する姿を楽しんでいただければと思っております。

　単行本1巻には6話で入れたかったのに当時泣く泣く削った部分をおまけマンガにして入れたので、ぜひ読んでいただきたいです……！　そして、これからたくさんキャラクターが増える予定なので、「サンデーうぇぶり」でも追っていただけるとうれしいです！　こちらは無料です！　応援よろしくお願いします！

（マグミクス編集部）