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原作ぶっ壊し、鬼畜難易度すぎたFCソフト おおらかな時代…でも許されたのか?

マグミクス / 2025年1月19日 21時25分

原作ぶっ壊し、鬼畜難易度すぎたFCソフト おおらかな時代…でも許されたのか?

■原作アリである必要が…もう「名作」でいいよ!

 ファミコンブームのまっただなか、オリジナル作はもちろん、アーケードゲームからの移植作や、当時人気だったアニメやマンガの「原作あり」のソフトが続々と発売されました。「名前が目立てば売れた」時代だったのでしょうか。原作の世界観を全く踏襲していないものや、ゲーム性に難ありのソフトが多数合ったのも事実です。

「これは『タッチ』である必要があったのだろうか……?」と首を傾げてしまうようなソフトとしてたびたび語られるのが、1987年に発売された『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRINGLE』です。

『タッチ』といえば、言わずもがな「上杉達也」「上杉和也」「朝倉南」の三角関係、野球やボクシング、新体操といったスポーツ要素がメインの、あだち充先生による名作マンガです。ところが、前述のファミコンソフト『タッチ』はまさかの「異空間」が舞台です。南の愛犬「パンチ」の10匹の子犬が、エサの皿の底にできた異空間へ続く穴に落ちてしまい、救出しなくてはならないというトンデモな設定なのです。

 プレイヤーは達也と和也を操作し、南を守りながら子犬を救う冒険をします。湧いてくるザコ敵は野球のボールを投げて倒すところに、かろうじて『タッチ』要素があるといえばあります。もちろん……とはいいたくありませんが、操作性は良くなく、ゲーム開始時は「全く何をしていいか分からない」状態で放り投げっぱなしにされ、ザコ敵はやたらと強力です。ゲーム進行も、情報があまりになく、途方に暮れることがしばしばでした。

 詳細は伏せますが、最強のステータスでスタートできるパスワードがあまりにひどい、と知る人ぞ知る「伝説」になっています。「一周回って名作なのではないか?」とまで評価されてしまう、悲哀に満ちたタイトルです。

■あまりに貧弱過ぎる主人公はよくいるけど…子供向けじゃないよ!

原作を踏襲しているといえばそうなのだが……弱いにもほどがある主人公『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』(バンダイ)

 では、原作の世界観が保たれていれば「良ゲーム」なのかといえば、そういうわけではなさそうです。「主人公があまりに貧弱」なファミコンソフトは多々あります。わずかな段差でも「死ぬ」判定がされてしまう『スペランカー』などが有名どころです。

 1985年に発売された『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』はタイトル通り、人気作『オバケのQ太郎』が原作で、主人公の「Q太郎」を操作するアクションゲームです。好評価……とならなかった理由は、主人公の貧弱さです。

 原作の設定通り、Q太郎の弱点は犬。ゲームでは、吠える子犬の鳴き声に当たっただけでも残機が減ってしまいます。キャンディーを拾い、犬を撃退して進んでいきます。そこまでは許容できたとしても、倒すことができない風船に触れただけでも死んでしまうのはあんまりです。『オバケのQ太郎』を題しているだけに、比較的低年齢な子供がターゲットだと思われ、それにしてはあまりに難易度が高い仕様です。

 また、難易度があまりに高いのにはもうひとつ理由がありました。同じ年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』がAボタンでジャンプ、Bボタンで「ファイアマリオ」状態でファイアボールを投げる仕様だったのに対し、『ワンワンパニック』は、その逆。『スーパーマリオ』に慣れているプレイヤーにとっては非常に操作がしづらいゲームとなってしまいました。

 これに関しては『ワンワンパニック』に非があるわけではなく、歴史に残る超ヒット作と同じ年に発売となってしまったことが気の毒になってしまいます。

(マグミクス編集部)

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