【漫画】成人式で1人歩くスーツ女性に、振袖3人組は？「数年越しのドラマ」「心が温まる」【作者インタビュー】

■セリフなしでも伝わる、女の子たちの関係性

　成人式の会場で、スーツ姿の女性がひとりで歩いていました。楽しそうに話をする同級生たちを尻目に、通り過ぎようとする女性。そんな彼女を見つけた、振袖の女子3人組は……。

　526さん（@Kojiro337）による創作マンガ『やっと仲良くなれた』がX（旧：Twitter）で公開されました。セリフはなくイラストのみで女の子たちの関係性が伝わる作品です。読者から「めちゃくちゃ良い」「心が温かくなる」「数年越しのドラマが伝わってくる」「ほんとはお互い仲良くなりたかったんだね」などの声があがり、投稿には12万いいねの反響が集まっています。

　526さんは漫画家、イラストレーターとして活動しており、商業デビュー作品集『世界でいちばん何でもない日』（パイ インターナショナル）が発売中です。

　作者の526さんに、お話を聞きました。

ーーセリフがないなかでも女子たちの関係性が伝わる、心温まる作品でした。このマンガを描くうえで工夫なさったことや心がけたことなどはありますか？

　作品を見て下さりありがとうございます。言葉がなくても分かるような、無音のショートムービーをイメージして描きました。温かい話にしたかったので、最後は主人公たちだけでなく、周りの人も笑顔になっています。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　作品の感想をたくさんいただけてうれしかったです。「成人おめでとう！」のコメントも多く見られ、誰かのお祝い事にそのコメントが届いてほしいです。

女性を見つけた3人組は…（526さん提供）

ーー本作のあとに公開された、続編にも見える1ページ作品『友達のままだった人』も反響を集めています。こちらはどのような思いで描かれたのでしょうか？

　続編だと思って制作はしておりませんでした。中学生の頃同じクラスだったこのふたりが、あと一歩どちらかが踏み出せば何かが変わるんだろうなという空気感をお互い感じながらもそのまま卒業し、成人式でただすれ違う、みたいな、このふたりにしか分かり合えないものを描きたかったです。

ーー2025年の創作活動について教えて下さい。

　描きたい物語が増えてきたので、マンガを増やしていきたいです。2025年は少しずつ、セリフのあるマンガも制作していきたいと思っております。

（マグミクス編集部）