地上波とは思えない場面が出てきた衝撃アニメ 「食事しながらはムリ」「NHKさんマジっすか」
マグミクス / 2025年1月22日 21時15分
■余りにも本格的な拷問シーン
毎年膨大な数が作られているTVアニメは、作画やストーリー、声優の演技などさまざまな要素が話題になります。そのなかには、地上波放送とは思えない衝撃的描写が話題になった作品もありました。
●『チ。-地球の運動について-』
NHKで放送中のアニメ『チ。-地球の運動について-』は、魚豊先生の同題マンガが原作で、中世ヨーロッパを舞台に、「地動説」を巡る思想闘争を描いています。作中では、天体観測から導き出した地動説を証明したい科学者たちと、天動説を頑なに信じ、地動説を唱える科学者を弾圧する「C教」勢力との対立が生々しく描かれました。
同作は「表現の自由」の尊さや、大きな組織に背いて信念を貫くことの難しさと美しさを、アニメを通じて学べる素晴らしい作品です。しかし、作中には異端審問官たちによる凄惨な拷問や火炙りなどの凄惨な描写が多く、放送前から「NHKでやっていいのか」という心配の声もありました。
1話開始早々から描かれる各拷問シーンのエグさに関して、苦手な人からは「拷問描写をふわっとさせた描写ほしい」「食事しながら観るのに向いてなさ過ぎる」「毎回一時停止しちゃう」などの声も出ています。
特に、第14話で行われた拷問は口を裂くための拷問器具の形状、そして口が裂ける際の主人公「オクジ―」役の小西克幸さんの迫真の演技などもあって、目を覆いたくなるほど痛々しいものでした。全体的に原作をかなり忠実に再現しており、まさに地上波放送ギリギリの内容といえます。
●『クズの本懐』
アニメ『クズの本懐』(原作:横槍メンゴ)は、2017年にフジテレビのノイタミナ枠で放送されました。高校生の「安楽岡花火」と「粟屋麦」が、それぞれ別の相手に恋をしながら、「契約恋人」として付き合うふりをする純粋で歪んだ恋愛ストーリーです。
作中では、「契約恋人」の契約内容に「お互いの身体的な欲求にはどんなときでも受け入れること」が含まれており、全編を通してかなりアダルトな内容でした。実際の行為の描写こそ抑えられているものの、ほぼ1話に1回のペースでベッドシーンがあり、下着姿や舌をからめる濃厚なキスシーンなども頻出(ひんしゅつ)します。
さらに、教師と生徒のベッドシーンも描かれました。もちろん、未成年者を対象とした性行為は犯罪であり、浮気や二股が当然のように行われる倫理観と合わせて、深夜枠とはいえ、地上波でやるにはかなり際どい内容です。
●『ぼくらの』
アニメ『ぼくらの』は、鬼頭莫宏先生のSFマンガを原作とした作品で、2007年に全24話が放送されました。物語は15人の子供たちが巨大ロボットのパイロットとなり、地球の存亡をかけた戦いに巻き込まれるところから始まります。
一見すると、「巨大ロボットで地球を守る」という王道ロボットアニメのような設定ですが、その内容はかなり過酷なものでした。戦いに敗北すれば世界が消滅するのですが、ロボットがパイロットの生命力をエネルギー源として動くため、「勝利してもパイロットは命を失う」というルールが設定されています。
この過酷なルールに加え、パイロットたちの背景も衝撃的でした。パイロットのひとりである「本田千鶴」は、中学1年にもかかわらず、教師と性的な関係を持ちます。そして、その行為を隠し撮りされたうえ、動画がネットに公開されるというエピソードも描かれました。
さらに、千鶴がその教師の子供を妊娠するなど、現在のコンプライアンスでは、地上波で放送可能なのか疑わしいほど過激な内容が描かれています。
(SU_BU)
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