【コスプレ】『ドラゴンボール』「ドクター・ゲロ」が実写版クオリティー！「悪役感すごっ」

■見事な造形スキル！

　2024年12月29日と30日の2日間、東京ビッグサイトで「コミックマーケット105」が開催され、コスプレイヤーの「北上宗」さんが1日目に『ドラゴンボール』の「人造人間20号（ドクター・ゲロ）」のコスプレを披露しました。彼にコスプレの注力したポイントや制作秘話を聞きました。

――今回、『ドラゴンボール』のコスプレ併せをしたそうですね。きっかけを教えて下さい

　X（旧：Twitter）で全く面識無かった「白冥にあ」さんのトータルバランスに惚れ込んで、人造人間18号でお付き合い頂けないか誘ったのがきっかけです。

　コミケでは18号と20号（ドクター・ゲロ）だけの予定でしたが、前日になり単独行動すると聞いていた鳥山ロボの珪さん、17号のフレーザさんを急遽誘い、今回の4人になりました。結果、人造人間の生みの親とさらににその上の創造主がそろう形になりました。

――『ドラゴンボール』との出会いは？

　アニメからです。OPである「魔訶不思議アドベンチャー！」の冒頭3秒のプロミネンスで心持っていかれました。作品としてドハマリしたのはピッコロ大魔王登場からで、青野武さんの演技に魅了されました。

――ドクター・ゲロへの思い入れをお聞かせ下さい。

　リアタイで「週間少年ジャンプ」を読んでいた時、ドクター・ゲロの初登場でキャラデザにほれ込みました。どこがいいかと聞かれても、アイドルや初恋の相手のように、その存在全てを肯定し愛せてしまうくらい好きです。

――コスプレするにあたって、工夫や大変だったことを教えて下さい。特に造形のお話をお聞かせ頂きたいです。

　私は好きなキャラしかコスプレしないのですが、長年ドクター・ゲロをやれるだけの衣装スキルが無かったので先送りしてきました。やっと届くかなというところまで来た気がして挑戦し、いまに至ります。

　大変だったのは、マスク作りとトップスの黒いストライプをひたすら描く作業。基本的に人や本から製作工程学んだりしないので、マスクの初期型は超高価なシリコンで作りました。でもシリコンは瞬間接着剤も付かないんですよね（笑）。うっかりしていて結局ボツになり、ラテックスに変更しました。お金と時間がゴミになったのが痛かったです……。

　トップスはマスキングテープで養生して、ステンシルのようにスポンジで叩きまくりました。何千回叩いたか分かりません。同行する仲間たちに迷惑をかけないで着替えられる時間を想定しているので、作り込みは100%出し切ったわけではないですが、自分でも楽しめる出来映えになったと思っています。

　課題は片手のメイクに25分、両手で1時間弱かかること（笑）。コミケではやっつけになった手をいかに短時間でやるか今後改善していきます。

（乃木章）