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実写『東リベ』の「続き」があるなら 原作よりエモいラストも期待できるのでは

マグミクス / 2025年1月25日 20時45分

実写『東リベ』の「続き」があるなら 原作よりエモいラストも期待できるのでは

■そもそも『3』は作られるか?実写は原作とは異なるラスボスになる?

 2025年1月25日の「土曜プレミアム」で、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』が地上波放送されます。

 本作は大ヒットマンガ『東京卍リベンジャーズ』(著:和久井健)を原作とした実写映画の続編2部作の後編に当たり、1作目に引き続き豪華キャストのハマり方や、廃車場での大掛かりなアクションが絶賛されました。

 そして、今回の『決戦』を観終えた人の多くが思ったのは、「これで終わりなのか」ということでしょう。「血のハロウィン」というひとつのエピソードとしてはしっかり決着を迎えており、原作マンガの展開を踏まえても「これしかない」と納得できる帰結ではある一方、全体の物語からすれば「未解決」の要素が多く「まだまだこれから」とも思えるからです。

●当時のプロモーションからは「これで終わり」と思えるけど……?

 とはいえ、本作のプロモーションでは「映画『東京リベンジャーズ』ついに完結」などと銘打たれており、それは「後編の2部作が完結」というよりも、「映画シリーズそのものがこれで終わり」というニュアンスに思えるのも事実です。公開記念舞台挨拶では主演の北村匠海さんが「このメンバーで集まれるのは最後」と宣言するなど、これ以上の続編の企画はないという雰囲気が感じられます。

 引き続き豪華キャストを起用しなければならない、アクション面でのクオリティーを維持または前作を超えなければならないなどのハードルも高いため、制作上の事情としては(少なくとも『決戦』の公開時点では)おそらくは本当に「これで終わり」だったのでしょう。

 しかしながら、実写『東京リベンジャーズ』は1作目がコロナ禍でも約45億円まで伸び、2作目も2部作合わせて50億円を超える興行収入を記録した大ヒット作です。その成績を鑑みて、一旦は『決戦』で完結を迎えた制作側の事情を覆して、さらなる続編『3』が作られる可能性は十分にあるとも考えられます。

 また、原作の『東京卍リベンジャーズ』は31巻で完結を迎えましたが、クライマックスから最終回にかけての展開は、かなりの賛否を呼びました。そのことと今回の映画『決戦』のラストを踏まえ、実写版『3』が作られるとしたらどのような内容になるのか、考察してみましょう。

※以下、実写映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』の結末も含めたネタバレに触れています。また、原作マンガの最終回については明確に書いていませんが、原作マンガの21巻にあるサプライズに関して、はっきりと記していますのでご注意ください。

●「稀咲が本当にタイムリーパーかつラスボス」という改変がされる?

『決戦』のラストは、主人公の「花垣武道(演:北村匠海)」が不良グループ「東京卍會(トーマン)」の壱番隊隊長となる、というものでした。

「マイキー」こと「佐野万次郎(演:吉沢亮)」が「羽宮一虎(演:村上虹郎)」を殺してしまう悲劇は回避できたものの、「場地圭介(演:永山絢斗)」は亡くなってしまいますし、暗躍を続ける「稀咲鉄太(演:間宮祥太朗)」を東京卍會から追い出すこともできていません。何より、タケミチの「いずれは殺されてしまう恋人『橘日向(ヒナタ 演:今田美桜)』を救う」という当初の目的に関しても、タケミチが彼女を守るためとはいえ、自らヒナタに別れを告げたままの状態なのです。

 これらの点から、もしも実写版『3』が作られると考えられるとすれば、「稀咲がラスボス」となる展開が考えられます。

 原作マンガでは「稀咲もまたタイムリープしているのではないか」「それが何度タイムリープしてもヒナタを救えない原因ではないか」という疑惑がかけられていました。しかし、21巻では(この時点ではおそらく)稀咲がタイムリーパーではなかったこと、そして彼もまたヒナタが好きだったという一連の事件の動機が明かされた後、彼は唐突にトラックに轢かれて死ぬという唐突な最期を迎えました。

 その後の30巻でもうひとりのタイムリーパーの正体が明かされるのですが、「稀咲との戦いが終わってからは蛇足」という厳しい声もあるのも事実です。だからこそ、実写版ではミスリーディングにはせず、「稀咲が本当にタイムリーパーだった」という「IF」の改変をすることはあり得ると思うのです。

 それに付随して、もしも実写映画版が『3』で完結するとしたら、「聖夜決戦編」はスキップして「天竺編」のエピソードがメインになり、原作のボリュームを考えると、また2部作になるといったことも考えられるでしょう。

■なぜ『リベンジャー"ズ"』だったのか

原作『東京卍リベンジャーズ』最終31巻(講談社)

●原作の最終回を踏まえて、実写映画でも「IF」の結末を想像したくなる理由

 筆者個人としては、賛否を呼んだ原作マンガの最終回およびクライマックスは、なるほど『東京リベンジャー“ズ”』と複数形になっているタイトルを回収するものでしたし、「駆け足」とも言われた演出および表現も「分かりきっていることは描かなくてもいい」という意図のもとの、必然性があると納得できました。

 原作者の和久井健さんも最終回に合わせたインタビューにて、「『リベンジャー』じゃなくて『リベンジャーズ』というタイトルに決めたときからこの展開を考えていた」こと、「エンディングも『血のハロウィン』(を原作を書いた時)くらいのときには決まっていた」ことを語っています。少なくとも、一部で言われているような「打ち切り」などではないことは確定しているのです。

 原作の結末に対する「あまりに都合が良すぎる」「今までのことがほぼなかったことになってしまう」という批判的な意見には、確かに反論しにくいのも事実です。しかし、「何度でも目的のために過去に戻ってやり直す」という『東京リベンジャーズ』の根本の物語と精神性に対しての結末としては、とても美しいものだったとも思えます。

 そのこともあって、もしも実写版『東京リベンジャーズ』が2のままで終わってしまうと、タイトルが複数形である理由が描かれず、何より前述した目的も未達成なままという、やはりより中途半端な印象を抱いてしまいます。

 ここはやはり、「本当にタイムリーパーだった稀咲を倒す」というゴールを目指しつつ、タイトルの「ズ」も回収し、ヒナタが生き延びて、タケミチと仲間たちにとってもハッピーエンドを迎えるという、(原作の最終回も踏襲した)実写映画版独自の結末も想像したいところです。

 また、原作ではキサキは「オレは…」と何かを言いかけたところでトラックに轢かれてしまい、何を言いたかったのかは謎のままだったので、それに続くセリフを実写映画で描くことも考えられるでしょう(単に「オレはタイムリーパーじゃない」と言いたかったのかもしれませんが)。

 さらに、稀咲はあまりに身勝手でゆがんでいながらも、ヒナタへの好意そのものはタケミチと一致しています。このことから、たとえばヒナタが稀咲へ慈愛に満ちた言葉をかけるといった、実写独自のドラマを作り出すこともできるのかもしれません

 せっかくこれまでの3作が成功しているのですから原作の最終回への批判的な意見への、「アンサー」を投げかけられれば、より伝説的な実写版となれるでしょう。

 また、原作で「松野千冬(演:高杉真宙)」が、タケミチがタイムリーパーであることを知り、より心強い仲間になっていく過程は人気の部分なので、実写でもその積み重ねを観てみたいです。前述した通りハードルは高いのかもしれませんが、実写映画版の続編、完結編をいつまでも待っています。

(ヒナタカ)

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