「最後の何だったん？」 期待を持たせておいて「続編発表」のない人気アニメ

■最終回に張った伏線は現在も未回収？

　人気アニメの最終回は「どんな終わり方なのか」「続きはあるのか」「未回収の伏線はどうなるのか」などと、なにかと注目を浴びます。なかには、続編がありそうな終わり方をしながらも、長年続報がない作品もあります。

●『トモダチゲーム』

「別冊少年マガジン」にて連載されたマンガ『トモダチゲーム』（作：山口ミコト／画：佐藤友生）は、ドラマ化や映画化を経て2022年にTVアニメ化されました。

　ある日、クラスで集めていた修学旅行費200万円が盗まれたことをきっかけに、主人公「片切友一」を中心としたクラスメイト5人が、謎のゲーム「トモダチゲーム」に強制参加させられます。

「コックリさんゲーム」や「陰口スゴロク」など、ユニークなゲーム内での友達同士の騙し合いが見どころのストーリーで、最終回は友情のために友達を弁護する第4のゲーム「友罪裁判」が始まったところで幕を閉じ、中途半端な終わり方にざわつくファンが続出しました。

　多くの視聴者が2期の放送を期待していましたが、2025年1月現在も新情報は発表されていません。まだアニメ放送終了から2年ほどしか経っていないため、今後の続報に期待したいところです。

●『織田信奈の野望』

　春日みかげ先生の同題ライトノベルが原作の『織田信奈の野望』は、2012年にTVアニメ化された作品です。

　平凡な男子高校生「相良良晴」は、ある日、戦国武将たちが美少女になっている400年前の戦国時代にタイムスリップしてしまいます。そして、天下泰平を目指す織田家の当主「織田信奈」に、協力していくことになるのです。

　本作の最終回では、比叡山に火を放った「近衛前久」と信奈の戦いが繰り広げられます。信奈は迫り来る火の手により死を悟りましたが、良晴に助けられハッピーエンドで1期の放送は終了しました。

　そして、EDでは次なる敵と思われる「武田信玄」が現れていたものの、その後続編の情報はなく放送から10年以上が経過してしまいました。それでも、今なお2期放送を期待しているファンの声が多く出ています。

●『監獄学園』

「週刊ヤングマガジン」で連載されていた人気マンガ『監獄学園』（著：平本アキラ）は、2015年にTVアニメ化されました。

　元女子校だった全寮制の「私立八光学園」に入学した主人公「藤野清志」をはじめとする男子生徒5人は、女子風呂をのぞいたことをきっかけに「裏生徒会」に目を付けられ、学内の監獄に投獄されます。

　アニメ版では男子生徒たちの投獄から解放までがストーリーの大きな流れで、最終回は裏生徒会が企てていた計画「男子退学オペレーション（通称：DTO）」が明るみになり、退学になっていた男子たちの処分が見事に取り消されました。

　キリがいい終わり方でしたが、終盤で登場した「表生徒会」により裏生徒会のメンバー3人が投獄されるという衝撃展開があり、2期への期待の声も多数あがっています。

　しかし、胸チラ、脱糞、放尿など放送コードギリギリの描写が満載の作風もあってか、原作が完結した現在もアニメ2期の放送に関しては音沙汰がありません。このまま終わってしまうのでしょうか。

（LUIS FIELD）