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異色の東宝特撮ドラマ『ダイヤモンド・アイ』にあった東映『仮面ライダー』との共通点とは

マグミクス / 2025年1月29日 21時30分

異色の東宝特撮ドラマ『ダイヤモンド・アイ』にあった東映『仮面ライダー』との共通点とは

■仮面ライダーと似ても似つかないのに「あるもの」が同じだった理由って?

 1972年『愛の戦士レインボーマン』の後番組である1973年の『ダイヤモンド・アイ』は、『月光仮面』で知られる川内康範先生原作の東宝制作の特撮ドラマです。改造人間や人造人間が登場する、東映の石ノ森章太郎先生原作の特撮ドラマとは全く違うテイストでした。

 しかし、『ダイヤモンド・アイ』には、どうしても『仮面ライダー』を思い出さずにはいられない要素があったのです。それは効果音でした。

 主人公のルポライター「雷甲太郎」が乗り回すバイクの音、「前世魔人キングコブラ」と一味のパンチとキックの音は『仮面ライダー』で使用された効果音と同じです。くわえてヒーローの「ダイヤモンド・アイ」がジャンプしたり、身を翻したりするときの音もライダーと同じで、目を閉じて音だけを聴いていると『仮面ライダー』だと錯覚しそうなくらいでした。

 本作は主人公「甲太郎」が、ヒーローに変身しません。変身に対して「献身」と名付けられていました。絶体絶命のピンチのときに、甲太郎がつけている指輪のダイヤモンド「アラビアの王」からダイヤモンド・アイが召喚され、前世魔人と戦います。

 運動神経抜群の甲太郎が魔人とギリギリまで対等に戦う姿は、奇しくも『仮面ライダー』で藤岡弘、さん(当時は藤岡弘)がバイク事故で入院し、佐々木剛さん演じる2号ライダー「一文字隼人」が登場するまでの間、千葉治郎さん演じる「滝和也」が実質的に主役として活躍し、変身しない1号ライダーが現れて、最後に怪人を倒すというほんの数話のエピソードを彷彿とさせました。

 さて、東宝のドラマ『ダイヤモンド・アイ』は、なぜ東映制作『仮面ライダー』の効果音が流用されたのでしょうか。

『仮面ライダー』の効果音を作ったのは、協立効果音響株式会社の平田靖さんでした。協立効果はもともと東宝系列の会社だったため、東宝制作のドラマにも効果音が流用されたようです。ちなみに『ダイヤモンド・アイ』が撮影されたスタジオ「国際放映」では、同時期に伝説の刑事ドラマ『太陽にほえろ!』も制作されていました。

『ダイヤモンド・アイ』メイン監督の高瀬昌宏監督は、『太陽にほえろ!』でも演出を担当しています。ヒロイン「大沢山京子」役の青木英美さんは『太陽にほえろ!』のお茶汲み係としてレギュラー出演しており、甲太郎の母「勝子」を演じた菅井きんさんは、松田優作さん演じる「ジーパン刑事」の母役でもありました。

 また、甲太郎役に抜てきされた大浜詩郎さんは日活映画出身の俳優で、日活当時『太陽にほえろ!』のボスの石原裕次郎さんのスタントを担当していたそうです。『ダイヤモンド・アイ』では大浜さんのキレのいいアクションも魅力のひとつでした。

(LUIS FIELD)

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