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同じソフビなのに全然違うクオリティ? 模様が減ったウルトラ怪獣に「自分で塗る」ツワモノも

マグミクス / 2025年2月1日 8時50分

同じソフビなのに全然違うクオリティ? 模様が減ったウルトラ怪獣に「自分で塗る」ツワモノも

■ダダ……おまえこんなにさっぱりしてたっけ?

 昭和から現代にいたるまで、ウルトラ怪獣は子供たちのスターです。その人気は変わらずとも、少しずつ変わってきているのが、怪獣のソフトビニール人形です。

 現在も、各地の玩具店で怪獣たちのソフビ人形たちがずらりと並んでいます。ひとつ手にとって「ああ、こんなに小さかったんだ」と感慨にふけるのもまた一興ではあるのですが、実際問題、ソフビたちのサイズは小さくなっていたのでした。いえ、サイズだけでなく塗装もまた変わってきているのです。

 本記事におけるソフビ人形は、とくに注釈を入れない限り、1983年発売開始のバンダイ「ウルトラ怪獣シリーズ」を指すこととします。このシリーズはそれまでの怪獣人形と比べ、劇中のプロポーションを再現しているのが大きな特徴です。

 これまでに何度も色彩や素材などが細かく変更されてきましたが、2013年にはシリーズ全体が「ウルトラ怪獣500」という名称に大きくリニューアルされました。新たに作られたソフビたちは従来のものより数センチ小さくなり、おおよそ14センチほどに変更。価格も800円だったものから、名称どおりの500円になったのです。今、玩具店で見かけるサイズはリニューアル後のサイズとなっています。価格が下がり、なおかつ子供の手にも馴染みやすいサイズに変更された、というわけです。

 一方、ここ最近のソフビをみると、景気の影響をもろに感じてしまうこともしばしばです。まず価格帯が再び変わりました。2013年時点で500円だったものも、原材料高騰の影響で現在、税込で770円となっています。

 値上げもさることながら、ファンをざわつかせたのが、「ダダ」の塗装です。『ウルトラマン』第28話「人間標本5・6」で初登場したダダのビジュアルは、なんといっても全身の幾何学的な縞模様が特徴です。

 2017年に発売された「ダダ」の人形には、特徴的な模様がしっかり塗られていたのですが、2023年に発売された「ダダ」はボディの模様がびっくりするほど簡略化されてしまいました。背中にいたっては真っ白です。

 とはいえ、そもそも模様が複雑極まりない「ダダ」のソフビ化はもともと難しく、これまでも簡略化されたバージョンはありました。大量生産自体、色々な課題をクリアしないといけない造形だったのです。だからこそ2017年に発売された「ダダ」のクオリティの高さにファンも驚き、そして現行の2023年版ではその落差が目立ってしまったのでした。

 こうした現状を前に、「ならば自分で塗ろう」となる人も増えています。もともとガレージキットをはじめ、自分で塗装するカルチャーは広く根付いていますが、ソフビにおいてもそれは同じこと。ネットではこのさっぱりとした「ダダ」を、自分で塗り直す人も見受けられます。

 さて自分でソフビを塗り直すならば、やっぱり今のサイズだと少し小さすぎる気がします。元のサイズが良かった……なんて堂々巡りするのもまた、一興です。

(片野)

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