「ここまでやる？」「無修正とは」 タイトル通り過激だった深夜放送の実写化ドラマ

■タイトルからすでに期待してしまう深夜ドラマ

　恋愛をテーマにしたマンガ原作の深夜ドラマには、少女マンガのような胸キュン展開だけでなく、地上波放送が心配になるほど過激なラブシーンが描かれることもあります。なかには、もうタイトルから過激な描写を予感させる作品もありました。

●『帰ってきたらいっぱいして。』

　電子雑誌「&FLOWER」（小学館）で連載中の『帰ってきたらいっぱいして。～アラサー漫画家、年下リーマンに愛でられる～』（作：ましい柚茉）は、2023年に『帰ってきたらいっぱいして。』のタイトルでドラマ化されました。

　アラサーのティーンズラブ漫画家「福永朱音（演：浅川梨奈）」と、ひょんなことから同居生活を始めた年下のエリートサラリーマン「高城直哉（演：小島健）」の刺激的な日常を描いています。

「地上波ギリギリ」をコンセプトに掲げた本作は、直接的な描写こそ控えめながら、キスシーンのリップ音や漏れる吐息など、生々しい演出が毎話のように展開されました。また、朱音が妄想に浸る場面では、お風呂で朱音と直哉が肌を寄せ合い激しく求め合う、現実よりも濃厚なラブシーンが登場します。

　タイトルから想像できる以上のシーンに驚いた視聴者も多かったようで、「普通に地上波アウトなのでは」との声もあがりました。

●『アラサーちゃん 無修正』

　2014年にテレビ東京の深夜帯で放送された『アラサーちゃん 無修正』（作：峰なゆか）は、アラサー世代の恋愛や性事情を赤裸々に描いた作品です。

　原作は「大人の恋愛あるある」が共感を呼び、女性を中心に支持を集めていました。「無修正」というドキッとしてしまうタイトル通り、1話冒頭から主人公「アラサーちゃん（演：壇蜜）」とセフレの「オラオラくん（演：川村陽介）」による濃厚なベッドシーンが描かれるなど、過激な要素が盛り込まれました。

　また、性行為における男女間の考え方の違いや、恋愛観をユーモアたっぷりに語る「ゆるふわちゃん（演：みひろ）」や「サバサバちゃん（演：佐藤仁美）」など、個性的なキャラクターたちが繰り広げる物語も見どころです。

●『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』

　ドラマ『離婚しない男ーサレ夫と悪嫁の騙し愛ー』（原作：大竹玲二）は、2024年の1月に深夜放送されました。

　大手新聞社社会部のエース記者「岡谷渉（演：伊藤淳史）」が、妻「綾香（演：篠田麻里子）」の不倫現場を目撃したことをきっかけに、子供の親権を獲得するため綾香の不倫の決定的証拠を集めるという物語です。

　本作はいわゆる「NTR展開」を軸に進み、綾香を演じた元AKB48の篠田さんの演技にも注目が集まりました。不倫相手「司馬マサト（演：小池徹平）」との過激なベッドシーンでは、椅子に座る綾香がマサトによって下着をずり下げられ声をあげる姿も描かれており、驚いた視聴者も多かったようです。

（LUIS FIELD）