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『ハウルの動く城』の「宮崎作品初だったこと」「設定の元ネタ」って? 意外な裏話とは

マグミクス / 2025年2月2日 18時10分

『ハウルの動く城』の「宮崎作品初だったこと」「設定の元ネタ」って? 意外な裏話とは

■ソフィーの設定は、原作者の実体験から!

 2004年に公開されたアニメ映画『ハウルの動く城』は、宮崎駿監督が『千と千尋の神隠し』の次に手がけたスタジオジブリ作品です。帽子屋で働く18歳の「ソフィー」は、ひょんなことから魔法使い「ハウル」と関わったことで、彼に執着する「荒地の魔女」に呪いをかけられてしまいます。それにより90歳の老婆になってしまったソフィーが、呪いを解こうと奮闘し、ハウルと心を通わせていくラブストーリーです。本作にはさまざまな裏話がありました。

 2025年1月10日には本作が『金曜ロードショー』にて地上波放送され、多くの反響を呼びました。放送時には『金曜ロードショー』の公式X(旧Twitter)で、ソフィーとハウルのキスシーンについて「宮﨑監督が初めて描いたキスシーンと言えそうです」と紹介されています。

 このことは映画公開時に発売された書籍「ロマンアルバム ハウルの動く城」でも言及されており、1978年の『未来少年コナン』の酸素補給のための「水中キス」シーンや、『紅の豚』の「フィオ・ピッコロ」から「ポルコ・ロッソ」への頬へのキスなどとは違う、「初めてのまともなキスシーン」「口実のない普通のキス」と書かれていました。

 本作のキスシーンに関しては「『もののけ姫』のサンとアシタカの口移しが思い浮かんだけど、あれはキスではなかったのか」「公開時気付いてなかったけど、あのキスシーンでかなりドキドキしたのは宮崎アニメで初めてだったからなのか」「このときのキスシーンもいいけど、ラストの幸せそうなふたりのキスシーンも最高!」など、さまざまな意見が出ています。

 そのほか、18歳の少女が90歳の老婆になってしまうというインパクトのある展開は、原作の小説がそのまま活かされたものです。その設定は、原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの実体験が元になっています。

 2004年10月5日に公開された読売新聞のインタビューによると、ジョーンズさんは1984年に牛乳アレルギーを発症し、牛乳を舐めただけで「魔法かのろいにでもかかったように体が衰え、杖がないと歩けなくなった」そうです。この経験をもとに、「少女が突然お婆さんになってしまう」という設定を思いついたと語っています。

 その異例の設定を持ったヒロインのソフィーは、映画版の後半でその魅力を発揮しました。前述の「ロマンアルバム ハウルの動く城」では物語の終盤、悪魔「カルシファー」に魔力を与えるため、ソフィーが自分の長い髪を食べさせショートヘアになるシーンの裏話が明かされています。

 該当シーンの絵コンテには、宮崎監督による「ヒロインようやく登場!」というメモが書き込まれていました。このシーンやショートヘアになったソフィーのビジュアルは、ファンの間で人気が高く「地味でやや老けた雰囲気だったソフィーに、ようやく生き生きとした魅力が生まれた瞬間だった!」「ショートヘアのヒロインっていうのが、ジブリっぽくていい!」などの声があがっています。長い髪を失ったソフィーに込められた、宮崎監督の思いを感じられるエピソードです。

(LUIS FIELD)

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