【コスプレ】『ドラゴンボール』フランス人女性による「人造人間18号」が再現度高過ぎ！「素顔もそっくりと言われます」

■「コスプレデビューはTV番組で披露した人造人間18号でした」

　日本在住のフランス人コスプレイヤーの「フレーザ」さんがX（旧：Twitter） に投稿した、『ドラゴンボール』の「人造人間18号」 のコスプレ姿が非常に高いクオリティーです。

　フレーザさんは同じく『ドラゴンボール』の「フリーザ」のコスプレを突き詰めており、マグミクスでも過去にコスプレを紹介しましたが、実はコスプレデビューは人造人間18号だったといいます。彼女にコスプレの注力したポイントや制作秘話を聞きました。

――今回の写真は「コミックマーケット105」（2024年12月）で披露されたもののようですが、人造人間18号のコスプレをした理由を教えて下さい。

　今回の冬コミは先行入場の抽選が全部落選してしまったため、通常入場で参加するしかなかったです。そうなると、当日準備を間に合わせるのが大変なので、フリーザのようなコスプレは避けたいと考えました。

　でも、どうしても『ドラゴンボール』のコスプレで行きたかったから、準備が少なくて、長年やっている安定の人造人間18号にしました。ちょうど髪の毛がいい長さに伸びていたし、髪色も金髪に戻っていたのも後押しとなりました。1年間以上、18号をやっていなかったですがピッタリだと思いました。

――ちなみに、フリーザと人造人間18号、どちらを先にコスプレしましたか。

　18号です！　TVのバラエティ番組『逃走中』（フジテレビ系）で、18号のコスプレをしてコスプレデビューしました。それから長い間ずっと地毛で18号のコスプレだけをやっていました。

　その後、推しでもあり、18号と双子だからやりやすいと思って17号のコスプレをするようになりました。そのふたりを長くやることでコスプレ経験も重ねることができ、最推しであるフリーザの造形に挑戦することができました。

――フリーザと18号では、コスプレをする際にどのような違いがありますか？

　フリーザの場合は、メイクに特に力を入れています。また、被り物や造形パーツが多いのが特徴です。そのおかげで、見せ方に関してはあまり複雑なことを考える必要がなく、その点では楽です。顔の見え方を気にせずにポーズを取ることができます。

　ただし、いくつか大変な点もあります。まず特殊カラコンを使用すると視界が悪くなりますし、頭部の造形が狭いため、長時間着用すると頭や耳が痛くなってきます。またメイクが落ちやすいので、こまめな直しが必要です。これらの問題に対処するために、定期的に休憩を取るようにしています。

　18号の場合は、メイクも髪型も普段とそれほど変わらず、衣装も私服に近いため、その点では楽です。私は地毛でコスプレをしているのですが、これには長所と短所があります。まず、地毛を使用することで髪型の維持が難しくなります。イベント前には必ずセットが必要で、風や雨にも非常に弱いという問題があります。

　次に、メイクにも制限があります。ウィッグを使用する場合と違って、顔のテーピングやリフトアップができません。自分の素顔そのものを使うため、疲れが出やすく、気になる線も出てしまいます。

　さらに、写真加工の作業も大変です。素顔を使用しているため、フリーザの時と比べてイベント後の写真加工作業により多くの時間をかける必要があります。

――これまでの18号のコスプレで、特に印象に残っている思い出はありますか？

　18号のコスプレは、私のコスプレ活動の原点なので、どの思い出も大切です。TVでのコスプレデビューをはじめ、初めてコスプレイヤーの友達ができたこと、初めてのスタジオ撮影、雑誌掲載、「ジャンプフェスタ」や「コミケ」への初参加、Yahoo!ニュースへの掲載、コスプレステージへの初登壇など、たくさんの「初めて」の経験をさせてもらいました。

　実は、コスプレをする前から18号に似ているとよく言われていて、それがきっかけで18号のコスプレを始めることにしたんです。いまでは面白いことに、「18号が私に似ている」と言われるようになりました（笑）。18号というキャラクターを通じて、私の人生はとても明るく楽しいものになりました。これは全て鳥山明先生のおかげで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

（乃木章）