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令和では物議を醸してるけど「必要だった」の声 授業が悲鳴で包まれたトラウマアニメ

マグミクス / 2025年2月4日 12時10分

令和では物議を醸してるけど「必要だった」の声 授業が悲鳴で包まれたトラウマアニメ

■たった一度観ただけで「一生忘れられない」衝撃の内容

 今や懐かしき小学生時代、授業の時間を丸々使ってアニメを見たことがあるという人はきっと多いでしょう。そして学校でアニメが見られるという喜びに満ちあふれたのも束の間、戦争や災害による衝撃描写の数々に唖然とした人も少なくないはずです。

 比較的平和な作品を見ることになる道徳の時間と違って、社会の授業ではそうした戦争や災害などを題材にしたショッキングな作品がよく扱われていました。

 例えば代表的なのが、小学校の図書室に置いてあるトラウマ作品としても有名な『はだしのゲン』です。「週刊少年ジャンプ」での連載から始まった同作は、戦時から戦後の時代を強く生きる「ゲン」とその周りの人びとを描いた作品で、戦争の悲惨さや、その後の過酷な暮らしが詳細に描写されています。

 ここ数年は閲覧を制限する学校が出てくるなど、いろいろと物議を醸しているようですが、ひと昔前は『はだしのゲン』のアニメ版を授業中に見せていた学校も少なくありませんでした。

 実際にネット上では「学校で観たけどクラス全員が悲鳴を上げてたの今でも覚えてる」「平和授業で見せられた『はだしのゲン』が今でも忘れられない」といった声があがっており、いかに当時の子供たちが幼心に衝撃を受けたかが見て取れます。

 なかでも印象的なシーンとして挙げられていたのが「原爆投下シーン」です。確かに熱線で焼け溶ける人びとの描写はあまりにも克明で、大人が見ても目を背けたくなるほどの衝撃映像でした。

 小学生にこれを見せるのは酷なのではないか……といった意見もあるようですが、過去の悲劇や過ちを風化させないという点では有用とも言われており、戦争を学ぶきっかけとして「必要な学習だった」と振り返る人もいます。

 一方、学校で見るトラウマアニメとして『伊勢湾台風物語』を挙げる声も多く見受けられました。明治以降最悪の台風災害とも言われる伊勢湾台風は、昭和34年に日本を襲った929ヘクトパスカルの超大型台風で、1番被害が深刻だった愛知県と三重県を始めとして、5000人以上の死者・行方不明者を出したと言われています。

 そんな伊勢湾台風の恐ろしさを描いたアニメ『伊勢湾台風物語』では、濁流に飲み込まれる人びとなどが容赦なく描写されており、こちらもかなりショッキングな作品です。作中には小さな子供が浸水から逃れるために天井を破ろうとするものの、結局そのままおぼれ死んでしまうといった過酷なシーンもあり、伊勢湾台風を学ぶ授業の一環として視聴した小学生たちに大きな衝撃を与えました。

 そのほかには『火垂るの墓』や『うしろの正面だあれ』などを、学校の授業で見たといった声をよく見かけます。『火垂るの墓』はおそらく多くの人が見ているであろう国民的トラウマアニメですが、子供と大人では捉え方が違う描写が数多くある作品なので、一度小学生のうちに見ておくのは正解かもしれません。

 そして『うしろの正面だあれ』は、太平洋戦争下の東京を描いた作品です。こちらは戦争の悲惨さだけにフォーカスを当てるのではなく、当時の人びとの暮らしも丁寧に描いた作品で、だからこそ「心に残っている」といった意見もあります。ちなみに『この世界の片隅に』の監督として知られる片渕須直さんは、『うしろの正面だあれ』に画面構成という形で関わっていました。

 確かに恐ろしい描写はあれど、学ぶことも多かった学校で見るトラウマアニメ。大人になった今だからこそ、見返してみると新たな学びがあるかもしれません。

(ハララ書房)

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