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ランバ・ラルは生き残ることができるか? 数々の死亡フラグをへし折るルートを考える

マグミクス / 2025年2月4日 7時35分

ランバ・ラルは生き残ることができるか? 数々の死亡フラグをへし折るルートを考える

■ファンに愛される理由が「死亡フラグを立てまくる性格」という悲劇

 アニメ『機動戦士ガンダム』に登場した敵キャラクターのうち、もっとも人気の高いひとりが猛将「ランバ・ラル」でしょう。主人公「アムロ・レイ」や「ホワイトベース」部隊を何度もピンチに追い込み、当時の新鋭機「グフ」を駆って「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」と言い放ったセリフも広く知られています。

 最終的にラルは自決しますが、合計5話に登場しており、それだけ「死亡フラグ」を回避する機会に恵まれていました。非常に好感が持てる人物だけに、どうやったら生き延びられたのか? と考える人も少なくないでしょう。

 まず「ガンダムやホワイトベースと対決しない」ルートは、本人が「ドズル・ザビ」の配下にあり、その弟である「ガルマ・ザビ」の仇討ち部隊として派遣されたことから避けられません。

 そもそもラルは、本来ジオンの指導者だった「ジオン・ズム・ダイクン」の忠臣である「ジンバ・ラル」の息子です。ダイクンを暗殺したザビ家から敵視される立場にあり、それでもジオン公国に留まるなら、ザビ家の人々のうち誰かの部下になるほかありません。ドズル陣営についた時点で、ガンダム対決ルート決定です。

 次の分岐点は、強力な宇宙巡洋艦「ザンジバル」で地球に降りてきたとき、「キシリア・ザビ」配下の「マ・クベ」に同艦を没収され、防御力の低い大型陸戦艇「ギャロップ」に乗り換えたことです。が、ザンジバルは宇宙がメインであり、地上で戦い続けている例は見当たらず、宇宙と地球の行き来以上には使えない可能性もあります。

 よりクリティカルな出来事は、「ソドン」の街でたまたまアムロと出会ったことです。このとき、ガールフレンドの「フラウ・ボゥ」と一緒に見逃したばかりに、後に愛機グフを失っています。

 とはいえ「ラルがアムロを射殺していれば」という選択肢は、「逃げ帰るフラウの後をつけられず、ホワイトベースが見つからなかった」に繋がり、仇討部隊としてはあり得ないでしょう。

 さらにグフに代わる新型機「ドム」をドズルから受け取れるはずでしたが、ドズルを敵視するキシリア派閥のマ・クベに握りつぶされてしまいました。ここで重要なのはドムに乗れたかどうかというより、それでも生身でホワイトベースに特攻したラルの決断です。

 マ・クベは、ラルが自分の陰謀を疑うとは思っていませんでした。マ・クベの副官「ウラガン」は特攻の決意を聞いて「なるほど、戦馬鹿とはこういう男のことを言う」と内心つぶやいており、マ・クベもラルの心理を読み切り、死亡ルートに誘導していたようです。

 最後の決定的なフラグは、ホワイトベース内で「セイラ・マス」と再会したことです。セイラは「シャア・アズナブル」と共にダイクンの遺児であり、ラルに「姫様」と呼ばれる間柄でした。このときラルは動揺したばかりに、ほかのクルーに撃たれたことが命取りとなっています。

 もしもセイラと出会いざまに射殺していれば生き延びられた可能性がありますが、「それでは後のシャアとのドラマに繋がらない」というメタ的な話以上に、ラルらしくありません。少年アムロに情けを掛けず、戦馬鹿でもなく、セイラに心揺さぶられないラルなんて、誰も憧れないでしょう。

 ちなみに唯一の生存ルートは、富野由悠季監督による小説『機動戦士ガンダム』で、「ギレン・ザビ」直属の部下になったというものです。モビルスーツにも乗らず、死にもしませんが、ファンからは愛されそうにないですね。

(多根清史)

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