「偽者」の主人公が「本物」になっていくマンガ3選。本物を超える熱い展開も?
マグミクス / 2020年5月19日 11時20分
■本物に迫ろうとする主人公は、読者を惹きつける?
ニセモノが本物のヒーローなどを演じていくうちに、本物になっていく、あるいは本物をこえる活躍を見せる……といった物語は、異色な設定ですが観る者をワクワクさせます。Twitterでも2020年5月中旬ごろ、「ニセモノが本物になっていく作品」として、マンガや特撮、映画などのさまざまな作品が話題にあがりました。
今回はマンガにおいて、「ニセモノが本物になっていく、あるいは本物をこえていく作品」を3作品紹介します。
●ニセの思いも、本物に…『ニセコイ』
少年ジャンプで2011年から2016年まで連載が続いた『ニセコイ』。ヤクザ「集英組」の一人息子の一条楽が、抗争相手のギャングと和解するため、ギャングの一人娘である桐崎千棘と形式上の許嫁となり、恋人役を演じるという物語。
最初はいがみ合ってばかりのふたりですが、行動をともにしていくうちに仲良くなり、ニセモノだった思いも本物になっていきました。
ジャンプにおける長期連載のラブコメマンガで、アニメ化や実写化もされているので、覚えている人も多いでしょう。
●ニセモノが本物を超える熱い展開…『アイシールド21』
少年ジャンプで2002年から2009年まで連載されていたアメフトマンガ。いじめられっ子でパシリばかりやされている小早川瀬那が、走りの速さに目をつけられ、アメフト部の主将・ヒル魔に目をつけられ、伝説のフットボーラー「アイシールド21」を名乗らさせられる……という物語。
足の速さを買われて強制的にプレーさせられ、すぐに辞めようとする瀬那ですが、ライバルに勝ちたいという思いや、アメフトのおもしろさを知っていくうちに、本気でアメフトに取り組んでいくという成長が魅力的でした。
また、本物の「アイシールド21」との対決をへて、名実ともに「真のアイシールド21」になるなど、ニセモノが本物を超える熱い展開もあります。
●「影武者徳川家康」:死んだ家康の跡を継ぐ者
同名小説を『北斗の拳』の原哲夫先生がマンガ化し、「週刊少年ジャンプ」で1994年から1995年まで連載されていた作品。関ヶ原の戦いで、本物の徳川家康は西軍に暗殺されてしまいます。ところが、影武者だった世良田二郎三郎元信は、家康の暗殺を隠し、家康の影武者として活躍していきます。
歴史と物語のつじつまがあっていて、実は歴史でも暗殺されていたんじゃないだろうか? と思わされるような説得力がある作品でした。連載自体は比較的短い期間でしたが、原先生の絵に惹きつけられた読者も多かったことでしょう。
(マグミクス編集部)
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