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制作拒否←40回以上 揉め事だらけだった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』舞台裏

マグミクス / 2025年2月6日 21時15分

制作拒否←40回以上 揉め事だらけだった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』舞台裏

■さまざまな困難に打ち勝ってSF映画の金字塔に

 2025年2月7日(金)、「金曜ロードショー」にて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)が新吹替版で放送されます。いまやSF映画の金字塔として知られる本作ですが、実は映画化にあたってはいくつもの困難がありました。

 この映画が作られるきっかけとなったのは、監督のロバート・ゼメキス氏とともに共同脚本を務めたボブ・ゲイル氏が、父親の高校年鑑を見つけたことでした。「もし自分が父親と同じ高校生活を送っていたら、果たして友だちになれただろうか?」。そんなふとした疑問が、タイムトラベルをテーマにしたSFコメディ映画のアイデアへとつながっていったのです。

 さっそくふたりは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のスクリプトを作成して、映画会社に売り込みをかけました。しかし、興味を示してくれるスタジオはゼロ。「母親が息子に恋心を抱いて、こともあろうかキスまでしてしまう映画なんて、不道徳極まりない! あまりにも倫理観に欠ける」と判断され、企画は40回以上も却下されます。

 そんな彼らに救いの手を差し伸べたハリウッドの大物がいました。スティーブン・スピルバーグ氏です。彼はゼメキス氏とゲイル氏の才能を誰よりも高く評価し、ゼメキス氏の初監督作品『抱きしめたい』(1978年)、第二作『ユーズド・カー』(1980年)でプロデューサーを務めていました。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、スピルバーグ氏が設立したアンブリン・エンターテインメントで製作、ユニバーサル・ピクチャーズが配給することで決着をみたのです。

 ようやく撮影が開始されたものの、トラブルは続きます。当初「マーティ」役を演じていたエリック・ストルツさんの芝居がシリアスすぎ、映画のトーンに合わないと判断され、主役の座はマイケル・J・フォックスさんに変更されます。この交代は、撮影が始まって6週間後のことでした。

 またユニバーサルの最高責任者シド・シャインバーグ氏からは、「『ドク』の相棒は犬に」という指示や(もともとはチンパンジーの設定)、母親の名前をシャインバーグ氏の妻の名前にちなんで「ロレイン」に変更、タイトルも『宇宙人から冥王星へ』に変更を求められ……と(さすがにこれは却下)、横槍が入りまくりました。

 そんなこんなで、映画はなんとか完成に漕ぎつけます。最後はジョークのつもりで「to be continued…」のテロップを入れたところ、映画が想像を上回る大ヒットを記録し、本当に続編が制作されることになったのですが、それはまた別のお話です。

(竹島ルイ)

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