フジテレビ放送アニメが「生々しい」「いつか自分も…」 リアルさにゾッとするトラウマ作品
マグミクス / 2025年2月6日 19時55分
■現実味のある描写に鳥肌が止まらない
視聴者に恐怖心を植え付けるようなアニメ作品のトラウマシーンには、現実ではありえない描写がある一方で、身近に起こりそうな場面もあります。この記事では、そのなかからフジテレビで放送されたトラウマアニメを振り返ります。
※この記事には『東京マグニチュード8.0』の重要な内容を含みます。ネタバレにご注意ください。
2009年に放送された『東京マグニチュード8.0』は、「マグニチュード8.0」の海溝型大地震に襲われた東京を舞台に、主人公「小野沢未来」と弟「悠貴」が、出会った大人たちの助けを借りながら両親のもとへ帰る物語です。膨大なリサーチと検証をもとに制作され、リアルな災害の様子が細かく描かれています。
例えば、本震で傾いた東京タワーが余震で倒壊するシーンや、搬送された人が緊急度や重傷度で優先順位を決める「トリアージ」で振り分けられる場面など、現実味のある描写にゾッとした視聴者も多いでしょう。また、終盤では、実は行動をともにしていた悠貴は途中で亡くなっており、未来の見ていた幻だったという悲しい真実も待ち受けていました。
全11話と短めにもかかわらず、リアリティのある描写やストーリーに「地震にトラウマがある人は、観ていられないくらいの恐ろしさ。家族が恋しくなる」「いつか自分の身に降りかかるかもしれないと思ったら、一気に引き込まれた」といった声が出ています。
続いて、グロテスクなシーンが多いことで有名な『PSYCHO-PASS サイコパス』も、現実に起こりうるような世界観を描いています。
本作は、人間の心理状態や性格を数値化する「シビュラシステム」が導入された近未来が舞台です。犯罪に関する指標「犯罪係数」が高い人は、罪を犯していなくても潜在犯として隔離や排除の対象となります。
シビュラシステムによって安全が保証された結果、人びとの警戒心は薄れ、1期14話では犯罪係数を偽装した人が通行人の女性を殺害しても、誰も危険と判断せずに通報しません。それどころか、動画を撮影する人まで現れる異様な光景が描かれました。
この管理社会の恐ろしさについて「大多数の人がシステムに疑問を持たないことに、考えることを止めた全体主義の恐ろしさを感じる」との声があがる一方で、「最近のニュースを見ていると、『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界がいよいよ現実めいてきたなと思う」と、テクノロジーの発展に恐れを抱く人もいるようです。
なお、第2期から同シリーズに参加している冲方丁さんは、過去にインタビューで「作っているうちに時間が経つと、だんだん社会が作品の世界に近づいてくる」と語っていました。
そしてフジテレビでの放送ではありませんが、1998年に放送された『serial experiments lain』(放送局:テレビ東京)も、現代に通ずるものがあります。本作は、ネット端末「NAVI」が普及した世界で、主人公の「岩倉玲音」が自殺した同級生からメールを受け取ったことをきっかけに、現実(リアルワールド)と仮想空間(ワイヤード)の境界があいまいになっていく作品です。
作中では、ネットサーフィンに没頭する人びとや、VRゴーグルを装着して仮想空間にのめり込む姿も描かれていました。現実と仮想の境があいまいになった彼らの姿は、SNSやオンラインゲームに依存する現代人を彷彿とさせ、既視感を覚える視聴者も多いでしょう。
27年前の作品ながら、ネット社会の本質を鋭く描いた内容に「SNSがない時代に今のネットワーク社会の本質を突いた作品」と評価する声や、「陰鬱な雰囲気と繊細な作画が生み出す生々しさが心をえぐる」と、強烈な印象を受けた人の声もいたようです。
(LUIS FIELD)
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