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ネタバレ解禁←いつから許せる? “粋”だった『ジークアクス』の巧みな戦略

マグミクス / 2025年2月10日 11時55分

ネタバレ解禁←いつから許せる? “粋”だった『ジークアクス』の巧みな戦略

■ファンから称賛される『ジークアクス』公式の計らい

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(以下『ジークアクス』)のネタバレを我慢していた人、お疲れ様でした! あの衝撃、そして他人と感想をシェアしたくなるに決まっている内容を、特にオープンな場であるSNSで黙っておくのは大変でしたよね。

 ただし『ジークアクス』は、視聴者が抱くであろうそのストレスに対して、なかなかスマートに対応していた印象があります。

●巧みな解禁戦略が生んだ『ジークアクス』の熱狂

 まず『ジークアクス』については、2025年1月17日の公開日に「ネタバレ無制限フリーチャット」という場をYouTubeに設置しました。これは動画(正確にはプレミア公開を待機する場)のコメント欄を利用したもので、感想や考察などを交わす場を作り出したのです。この「ゾーニング」によって、「ふせったー」を使ったりする必要なく、多くの人が初日からオンラインで「感想戦」を繰り広げ、そしてその様子を見ることができました。

 その3日後には「【ネタバレ注意】」と冠したプロモーション動画を発表して「シャア」の登場を明かし、さらに公開から2週間を過ぎた2月2日にはファンから「緑のおじさん」と呼ばれていた「シャリア・ブル」などのキャラクターやキャストなどの核心に近い情報が公開されます。もちろん刺激的な本編もあってこそですが、この素早く、そして段階的な「ネタバレ解禁」によって、ファンがそのたびに言及することで、いまでも熱狂的な空気が続いています。

●『シン・エヴァ』も2週間ほどでネタバレ解禁

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ポスタービジュアル (C)カラー

 ちなみに『ジークアクス』についてはBANDAI SPIRITSから公開前日に「作品に関するネタバレの発信」を控えるようお願いがありました。その一方で『シン・エヴァ』では特にそういった「お触れ」はなかったものの、ファンの間では、特にSNSではネタバレ自粛のムードが漂っていました。

 それに業を煮やした……というわけでもないでしょうが、公開から約2週間が経って関連番組が放送されるタイミングで公式から「これまで初見の方へ配慮して下さった皆様、ありがとうございました。今後はぜひ、皆様からのご感想を聞かせてください!」というツイートがあり、実質的にネタバレが解禁されます。もちろんこれが悪いというわけではないですが、『ジークアクス』のほうがネタバレに関しては多方面に配慮した「粋」な展開だったように感じます。

●SNSでのネタバレ、どのタイミングから許せる?

 しかし基本的にネタバレは忌避されがちなもの。ちなみに筆者もできるだけネタバレされるのは嫌で、『名探偵コナン』の映画を観に行ったら、出てきた観客の会話で犯人の名前が分かって萎え散らかしたこともあります。ただし世の中には「ネタバレを全然気にしない」という人も確かに存在します。

 さらに考えると、マンガの連載作についてはどうでしょうか。「連載中の雑誌が発売されたら即OK」、それとも「その次の号が発売されたら」「単行本が出てから」……と、人によってネタバレの基準、許容度は違うのでしょう。『ジークアクス』の巧みなネタバレ解禁戦略が展開されたいま、みなさんも自分のネタバレに関するスタンスを改めて振り返ってみましょう。

(はるのおと)

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