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こりゃ完全にキマッちゃってますね トラウマ級の「ドラッグ描写」があるアニメ映画

マグミクス / 2025年2月12日 21時10分

こりゃ完全にキマッちゃってますね トラウマ級の「ドラッグ描写」があるアニメ映画

■ディズニーの「幻覚」シーンは油断ならん

 毎年何本も公開されるアニメ映画には、子供も普通に観られる内容として公開されている作品のはずが、なかには恐ろしいトラウマ級の描写が挟み込まれていることも少なくありません。さまざまな作品の場面に関して「子供のときトラウマだった」と言われているなかで、特によく話題に上がるのがいわゆる「ドラッグ描写」です。実際に作中で麻薬を摂取している、というわけではなくても酒や幻覚作用がある食材などによって、アニメでしか表現できないとんでもない「幻覚」を作り出した作品もありました。

 子供向けアニメのドラッグ描写として80年近く多くの人のトラウマになってきたのが、ディズニーの言わずと知れた名作『ダンボ』(1941年)の飲酒後のシーンです。母親と引き離されたサーカスの耳の大きな子ゾウ「ダンボ」は、ショーに出演するも失敗し、その後ピエロの格好をさせられて笑いものにされてしまいます。落ち込むダンボは泣きすぎてしゃっくりが止まらなくなり、相棒のネズミ「ティモシー」が水を飲むようにアドバイスするのですが、そこでダンボは間違えてお酒を飲んでしまうのでした。

 その後、ティモシーも酒を飲み、ダンボに巨大な鼻ちょうちんを出させて遊んでいると、それが変形してピンク色の象になります。酩酊状態のふたりは、ピンクのゾウが分裂して何頭にもなり、鼻をラッパのように鳴らしパレードをする幻覚を見続けました。

 目が空洞のピンクのゾウがぐんぐん迫ってきたり、その後別の色になって顔だけの状態で出てきたりする一連の場面は「ガチで狂気の沙汰レベル」「子供には腰抜けるほど怖い」と、トラウマになっている人もいれば、「大好きすぎてあそこだけ何回も何回も観てたんだけど」「サイケデリックの極みで好きです。絶対これお酒で酔ったなんてレベルじゃない」と、お気に入りのシーンにあげる人もいます。

「ピンクの象が見える」は、お酒や麻薬で酩酊状態になって幻覚を見ることの婉曲表現として『ダンボ』公開以前からあった言葉でした。ただ、飲酒でここまでの状態になる人は、なかなかいないかもしれません。

『ダンボ』から70年以上経って作られたPIXARのCGアニメ映画『アーロと少年』(2015年)にも、ギョッとするようなドラッグシーンがありました。恐竜が絶滅せずに言葉を話し文化を有するまで進化した、もしもの世界が舞台で、主人公のアパトサウルスの少年「アーロ」と、彼の家の畑を荒らしていた人間の子供「スポット(言葉は話せない)」の交流を描いた感動作です。

『アーロと少年』は全体的に「昆虫やヒルを筆頭に動物たちがリアル」「敵の翼竜たちが容赦なく小動物を食べる」「序盤で主人公の父が鉄砲水に飲み込まれる」など、恐ろしい要素が多く、なかなかハードな世界観の作品でした。なかでも最大の衝撃シーンは、アーロとスポットが道中で落ちていた木の実を食べるも、それが腐っていたせいか幻覚を見てしまう場面です。

 食べてしばらくしてふたりはげらげら笑い出して、スポットの顔がふくらんだり、アーロの目が増えたり、周りの木々がゆがみ出したりといった光景が描かれ、最終的に彼らは互いの頭部と身体が入れ替わった状態で空を駆けていくのでした。短いですがインパクトは絶大で、「アーロと少年 トラウマ」で検索すると、だいたいの人がこのシーンについて言及しています。

 上記2作はディズニー作品としてあくまでかわいらしい範囲のドラッグ描写に留まっていますが、ほとんどタガが外れていたのが「ユニコーンとテディベアの戦争」が題材の映画『ユニコーン・ウォーズ』(2022年)の中盤の場面です。

 主人公の「アスリン」と「ゴルディ」が所属するテディベアの部隊は、行方不明の仲間たちを探しにユニコーンたちが住む森に入っていきます。途中で飢えに苦しんだ部隊の兵士たちは、幻覚作用があると言われるカラフルなムカデを食してしまい……その後には地獄が待っていました。

 途中のあまりにもサイケデリックな映像のすごさはぜひ本編を観ていただきたいのですが、最悪なのは幻覚で何が何やら分からないうちに取っていた行動の「結果」が映される場面です。とある登場人物たちに起きる惨劇は目も当てられないもので、かなりの人がトラウマになったのではないでしょうか。

『ユニコーン・ウォーズ』はポスターに「地獄の黙示録×バンビ×聖書」と書かれているほか、明らかに「ベトナム戦争」をモチーフにしていると思われる要素が多く、このドラッグシーンも多くの兵士がヘロイン中毒になっていたというベトナム戦争を連想させられてしまいます。そのほかの残酷シーンの数々ふくめ、強烈な描写で「反戦」を訴えてくる作品でした。

(マグミクス編集部)

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