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32年の時を超え、『魔神英雄伝ワタル』との再会 純粋に子供が楽しめるロボアニメ

マグミクス / 2020年5月24日 12時10分

32年の時を超え、『魔神英雄伝ワタル』との再会 純粋に子供が楽しめるロボアニメ

■どこかで見たような懐かしさ

 1988年に放送されたTVアニメ『魔神英雄伝ワタル』は、ワタル、ヒミコ、虎王らメインキャラクターたちの生き生きとした魅力と、シバラク先生やクラマといった、脇を固める頼れる大人たち、そして龍神丸を始めとした魔神たちの迫力あふれる戦いなど、さまざまな魅力を放ち多くの視聴者をとりこにしました。オープニングテーマ『STEP』も名曲として名高く、2020年に公開された最新作『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』でも引き続きオープニングとして使用され、往年のファンを喜ばせました。ちょうど家に来たばかりのビデオデッキで毎週『ワタル』を録画して楽しんでいたライターの早川清一朗さんが当時の記憶を語ります。

* * *

『赤い光弾ジリオン』の影響でアニメ雑誌を購読するようになっていた当時の筆者は、ある日、新番組として『魔神英雄伝ワタル』というアニメが始まることを知りました。どことなく親しみのある絵柄のキャラクターと等身が低いのに異様にカッコいい、洗練されたデザインのロボット「魔神」を見て、なんだか面白そうだと感じた筆者は、ちょうど家に来たばかりのビデオデッキで試しに録画してみることにしたのです。まさかそれから30年以上も『ワタル』と付き合うことになるとは、あのときは想像もしませんでした。

 放送開始日の夜、無事に録画できていた『ワタル』を見始めたとき、小さい頃に見ていたいくつかのアニメを思い出し、どこか懐かしいような感覚を覚えました。実際に『ワタル』のコンセプトはシリアスな作品が多くなっていたロボットアニメを、再び子供が純粋に楽しめるようにと考えられて作られており、あまり人も死なず、ギャグテイストの強めながら、締めるべきところは締めるようになっていたのです。

『ワタル』で特に筆者がハマったのが、オープニングテーマの『STEP』です。双子の女性デュオ「a・chi-a・chi」によって奏でられた清涼感に満たされた歌声はあまりにも鮮烈で、数え切れないほどビデオで再生した記憶があります。新作の『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』でもオープニングとして使用されており、筆者と同じように、心の中に『STEP』が刻み込まれていた方々を歓喜させました。

■豪華極まりない声優陣

 また、『ワタル』と言えば一分の隙もないほどに実力派で固められた声優陣も素晴らしい演技を見せてくれました。特に忍部ヒミコ役を務めた林原めぐみさんはこれがヒロインとしての初レギュラー作品でしたが、ベテラン勢の中でもまったく引けを取らない演技力で、一躍注目を集めました。当時購入していたアニメ雑誌でも「驚異の新人」として林原さんが特集を組まれるようになっており、「林原めぐみの時代」を飾る最初期の作品として『ワタル』は欠かすことのできない作品です。

 主役のワタルを演じた田中真弓さんは、『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィを始め、1970年代から膨大な数の主役級キャラクターを演じてきたレジェンドで、元気な少年役を感情豊かにカッコよく演じてくれました。

 ワタルの相棒、龍神丸を演じたのは玄田哲章さん。アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えをはじめとして、やはり1970年代前半から活躍、2020年を迎えた今なお引っ張りだこの大人気レジェンド声優です。ワタルが龍神丸を召喚したときに「おおー!」と答えてくれた時の頼もしさは、玄田さんの声あっての賜物でしょう。

 他にもシバラク先生役の西村知道さんやクラマ役の山寺宏一さん、虎王役の伊倉一恵さんら、そうそうたる面々が出演されています。新作では山寺さん以外は既に出演されているので、これからの展開の中で、クラマが登場することを1ファンとしては期待せざるを得ません。

 ほぼ1年間の間放送された『ワタル』は龍神丸を始めとした魔神のおもちゃがどこにいっても手に入らないほどの大ブームを巻き起こし、大団円で終了しました。その後はOVAとして『真 魔神英雄伝ワタル』が制作され、2年後にはTVアニメとして『ワタル2』が放送されました。『ワタル3』『ワタル4』はラジオドラマとして放送され、そして1997年には『超魔神英雄伝ワタル』として3度目のTVアニメ化を果たしました。

2020年の新作アニメは4月から9月まで順次公開される予定となっていましたが、残念ながらコロナウイルスの影響で公開が延期されてしまいました。詳しい情報は公式サイトで公開されています。もし昔『ワタル』を好きだった方、今でも好きだという方がいらっしゃいましたら、ぜひ、既に公開中の作品を見ていただければと思います。懐かしいあのキャラが、あの声が、そしてあの歌が、あなたを待ってくれています。 

(早川清一朗)

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