【漫画】パン屋さん勤務は楽しい？ 実際はオーブンとの闘い！ 知られざる製造の裏側

■休む間もなくパンを焼き続ける、過酷な作業

　漫画家のさく兵衛さん（@sakubetaro）は以前パン屋さんで働いていました。そのことを周囲に話すと「楽しそう！」と言われますが、実際のパン製造の現場は、戦場並みの忙しさです。たくさんの種類のパンを同時進行で次々と焼き上げる作業は過酷で、仕事が終わるとぐったりするのでした……。

　さく兵衛さんがパン屋さん勤務の思い出を描いたマンガ『パン屋で大変だった事をザックリと説明してみる』がTwitterで公開され、パン屋さんや他の飲食業で勤務経験のある読者からの共感の声や、「知らなかった」「パンを作ってくれて感謝します」などの声が多数あがりました。

　作者のさく兵衛さんに、お話を聞きました。

ーーさく兵衛さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　昔から絵やマンガを描くのは好きだったのですが、本格的に描き始めたのは2019年からで、オンラインサロン「コルクラボ」が運営している「コルクラボマンガ専科」という漫画家を目指すコミュニティに入ってからです。

ーー『パン屋で大変だった事をザックリと説明してみる』のエピソードをマンガに描こうと思ったきっかけはありましたか？

　先述した「コルクラボ」の代表の佐渡島さんとお話をする機会があって、パン屋さんで働いている話をしたら興味を持ってくださり、「それは意外とみんな知らないことだからマンガにした方がいい」と言われたのがきっかけです。

　そこから半年経って「そういえば描いてなかったな……」と思っていたら、佐渡島さんは「描くの待ってるよ！」とおっしゃっていて、「覚えてたんだ！」と思い、慌てて描きました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　意外と共感の声が多かったのが印象的です。パン屋さんだけでなく、飲食店全般の方たちからも「職種は違うけど忙しい気持ちが痛いほど分かる」との声をいただいたので、本当に調理場は戦場だなと思いました。

『とある食肉用うさぎの話』第1話（さく兵衛さん提供）

ーーTwitterでは創作マンガ『とある食肉用うさぎの話』を毎日投稿なさっています。内容をご紹介いただけますか？

　肉食動物が草食動物を家畜やペットとして飼っている世界で、ウサギ牧場で働くオオカミの「カミオ」が1匹の奇妙なウサギと出会う物語です。基本的にほのぼのとしたコメディタッチな物語ですが、話が進むに従って少しずつ不穏な雰囲気になっていきます……。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　ワクワクするストーリーマンガを描いていきたいなと思う一方で、今回のパン屋さんのマンガのように、あまり知られていないことを説明するのに「マンガ」はちょうど良いコンテンツだなとも思うので、そういったものに光を当てていくようなマンガも描いていきたいと思っています。

（マグミクス編集部）